goo

仕分け作業員のジレンマ

事業仕分けに批判続々 そのココロは…(産経新聞) - goo ニュース

標題の件、いやぁ本当に仕分け作業人は大変だと思います。目標の3兆円にはどう考えてもおっつかないわけで、だからといって意味が無いわけでも無いし。お金的には意味がなさそうだけど、理念的には意味があるという、よくわかんないスタンスですね。
この仕分け作業は概ね好印象です。自民党が利権やらでシガラミを潰せなかった以上、新政権がシガラミを超えて「要らんモンは要らん」という姿勢は潔いです。政権交代のメリットの大きな1つでしょう。というより担当者が可哀相、異動前の事案に対して心の中でどう思ってるか分からないけど前任者の悪口は言えない訳で。

事業仕分けの論点~タケルンバ卿日記

に概ね賛成、やらないよりやった方がいい。拙速だとかいろいろ批判はあるけど(仕方ない部分があるにせよ)出来なかった自民党にはやはりできなかったであろう。スパコンや女性なんちゃら施設などは面子や聖域や利権があったのであろう。あの女性理事長を見ると今回仕分けに漏れた事案も相当疑うに足る。郵政が事案で無いのは残念だ。亀井氏代理人に仕分け人が突っ込むという構図が無いのは残念。

 

本題。私は原理主義というか「その仕事に意味があるのか?」というのを割りと気にする方だ。「その仕事に意味あるの?」と聞く嫌な奴だ。まぁその依頼者の上司が求めているのであれば理解できる、そうなると「本当のこと」より説得材料を積み上げた方がお互い楽なんじゃないの的な提案をする。昨今の真面目君にはなかなかそれが通じないので困る。調整部門(というかペイペイ)は自分の主張を貫くのは疲れるので上司の言う事を納得がいかなくても「はいはい」と聞くのが無難だ。その上司の意向を先回りして関係部署と調整することもあるであろう。しかしその関係部署がその提案に乗るとは限らないのだ。

これは技術屋として「費用効果」を考えるから。彼(女)の上司がそう言っていて、その上司に言わされてるのは分かるんだけど、納得いく説明が欲しい。彼(女)が言わされてるとしても理不尽だと思った瞬間に対応部署はサボタージュになる。「どうせ儲からない仕事か」という判断をされる。気紛れにそうなったんだよね、その気紛れは明日かもしれない、とか。

 

先の仕分け作業員に戻る。やらなくてはならないのはその通りだ。理念として前政権がなぁなぁで済ましてきた部分をぶった切る必要は確かにある。理念としては拙速(時間は無料ではないのでどこかで妥協するのは当然)であろうが必要だ。

で、思う。その必要なのは理解した。その理念的な効果には???なのだ。本来は民主党政権が実現できる財政を掘り起こすのが目的であろう。ところがその額には遠く及ばないことが自明なのだ。もちろん遠く及ばないからやらなくていいとはならない。う~ん、微妙な扱いだ。

まぁ仕分け作業人はそのような大きな視点で論理を構築してはいけないのであろう。きちんと無駄を炙り出すのが仕事であろう。額が足りようが足らなかろうが。足りない場合の高等判断は閣僚がやるのでいいのであろう。個別の案件で、しかもオープンにされているので仕分け人さんには心置きなく仕事をしてもらいたい。数字の辻褄合わせは最終的には必要であろうけれでも。

と仕分け人ベースの理想論を述べたがそのツケは首相に乗っかる。公約に拘る首相は「やる」と言ったことに「できない」のが許せないと感じるように見えるからだ。

まぁでももう少し見守る気にはなる。従来のやり方を否定してるのであるから、その方法論は効率的であるはずがないから。でもあれほどネタが出るのは拙いね、自民党。

 

 

そういえば女性なんちゃら施設のあれはTVの陰謀なのか?まぁ陰謀とは思わないけどそれにしても酷かった。「一旦全ての事業を停止しろ」という意見が罷り通るくらいのインパクトがあった。あの女性理事長は女優じゃないよね?

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )