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正常者の過去は正常か?

猟奇事件が世間を賑わせている、判決が出た酒井法子さんは忘却の彼方ってことはないか。そして今ホットなのが山陰の2事件と、市橋容疑者、まだ詳細は分からないが熊本。あとは王道の結婚詐欺事件。

その結婚詐欺事件の主役の34歳?の女性がどういう女性なのかを追う当たりが無理やり感が香ばしい。酒井法子さんのときもそうだったけど過去の生い立ちや犯罪に関係しそうな暴きは見ていて心苦しい。

よく分からないけど、私(40代)だって叩けば怪しい臭いを想像させる過去くらいは持っている、飲み屋でぼったくられたとか、スナックのお姉ちゃんに入れ込んだとか、高校時代はむっつりすけべとか。そこをクローズアップされたら誰でも変態になれるのではないか。

件の結婚詐欺容疑の女性への元高校同級の女性の発言に至ってはもう呆れるほかなかった。プロファイリングの世界ならともかく34歳の女性の犯罪に高校生の時にどういう女性であったかは関係あるのか不思議。この女性に限らず地方では大人しい高校生で、大学ではじけた人は少なく無いと思う。インターネットで情報を簡単に収集出来る時代なので芸能人ですらブルセラ疑惑があったり、女子アナが昔の雑誌にいけてる女子として出ていたのが転がっている。

過去の情報を全く公平に出す事は出来ないにせよ、「変わっていること」を見つけ出そうとすればほぼ全ての人になんらかしらの「人に触れられたくない部分」というのはあるはずだ。それを抉り出して、誇張することが報道なのかしら。

まぁ興味本位としては需要があり、必ずしも間違った事を言っていないのであろう。NHKが何故このような報道に熱心で無いかと言う理由はなんなのであろうか?そして民法とNHKの違いはなんなのであろうか(NHKが高級とか完全と言う意味ではありません、が少なくともゴシップは報道されません)。

なんか「とある人物が提供したネタ」で容疑者を「悪い奴である理由」みたいなのは正直言って怖い、それを真に受ける人間が相当する居ると言うのはもっと怖い。もし私が猟奇事件で誤認逮捕でもされたら先に述べた黒い過去を人格の中枢であるがごとく報道されるのであろう。

情報化社会とはよく言ったものだ、確かに情報化社会だ。

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