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高速道路料金の無料化論争を笑う

今さらながら高速道路料金を無料化すると言う話が巷を賑わせているが、懲りて無いと言うか、あほらしい。そういえばこの関連のエントリーを2年前に挙げていた。

高速道路利用料の考察~だめリーマンの思考法

このエントリーは政府で道路利用料を交通量コントロールに使用すればという提言である。無料化と有料のままというゼロとヒャクではなく、交通利用料は利用量で決めればいいということだ。償還から離れて経済事情で交通料金を決めれば皆ハッピーになるという提言である。

山崎養世氏が高速道路料金無料化を提言しており、つい先日も報道ステーションで生討論が行われた。TVでは山崎氏の説得力が無かったがその上を行く猪瀬氏の論調により、高速道路の民主化は経済効率性は良くなったが、それ以外の事は一切考慮していないことが明らかとなった。猪瀬氏は高速道路の無料化には一切触れず、ひたすら民営化のメリットを説いた。今井氏や川本氏他を首にしてでも守りたい「もの」があったに違いに無いことを想像するに値する姿勢であった。

猪瀬氏の利権はこの際どうでもいい。もうそれはサンクコストであって、これからどうするかと言う点である。当時の判断の正当性を謳うために猪瀬氏は出てきたと思われるが、まぁ逆効果で賄賂は幾らだったんだろうと想像するのが飲み屋でのネタだ。それよりも、猪瀬氏の亡霊をぶった切ってフリーハンドで考えようって言うこと。

脱線した。高速道路無料化の財源はこの際どうでもいい。どうでもよく無い人にちと解説すると道路特定財源を当てればいい。「無料化」は財源の問題では無いと言うことなのだ。料金の値段は流量コントロールに遣えと言うこと。

「高速道路ETC対象者千円」がもたらした結果は首都圏の渋滞であった。無料ならもっと大変な騒ぎになるであろう。壮大な実験を馬鹿が行ってくれたのだ。この手の研究者は有り得ない実験結果を得られたであろう。

で、高速道路が拘束道路になっていいのかという点だ。人民が平等であると言う視点であれば無料で選択の余地が無いと言うことにするし、普通の感覚であれば料金を徴収し、金で時間を買う為の設備として高速道路が機能すると思うのだが。それは昨今の実験結果をどう考えるかと言う点でデータは出きっている。

 

さらに財源も考えると同時に、異種競合企業への影響も考えなくてはならない。自民党は期限付きで高速道路料金のダンピングを始めたが競合にしてはたまったモノではない。麻生氏は2年間の高速道路ダンピングでフェリー業者などの異業種の根絶を狙っているのかしら。収入保証をされて、競合を潰して、私がNEXCOの社長であれば麻生氏に1億円の賄賂と献金をしてもちっとも惜しくない、このさい競合を潰してしまおう。料金が戻ればしまなみ海道や東京湾横断道の収益性も上がると言うものだ。猪瀬氏万歳。

高速道路は無料化かそうでないかという2択はおかしい。流量コントロールを踏まえつつ、フェリー業者への配慮をする料金体系を新たに構築すればいい。使われていない地方の高速道路は無料にして解放して経済発展を目指し、交通混雑の激しいエリアは料金徴収により流量をコントロールすればいいのだ。

と思うんだけど。

高速道路無料化というのは一種のプロパガンダだと思っているのであるが真面目にやるのであろうか、マニフェストに乗っかったらしいし、辞めとこうよ。

 

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