横浜に引っ越してからもオケの練習やレッスンのために市川に通っているが、往復4時間近くを土日両方続けるのは辛いため、先週から市川行きを土曜のみにした。なのに先週はせっかく市川まで楽器を持って行ったのに具合が悪くなって帰ってきてしまったのだ。
気管支炎が治らず、股関節もおかしくて、疲れが溜まっている。今日も朝から頭が痛くてロキソニンを飲んで、整体→絵画教室→声楽レッスン→バイオリンレッスン→オケ練と初めて全行程をやり切った。なぜできたのかを考えると、ロキソニンのおかげで股関節の痛みもやわらいだからである可能性が高い。病んでるな、自分。
今シーズンに入ってから具合の悪いことが多く、オケ練で「運命の力」序曲の練習に参加できたのは今日が初めて。実は「運命の力」と言うオペラ・・私も舞台に出たことがあるが、主役級が1人残してみんな死んでしまう理不尽さがどうも受け入れられず・・っていうか、断末魔に苦しむ兄が妹を殺す場面はどう考えても無駄な殺人のように感じられて、どうも感情移入できないのである。
また有名なソプラノアリアを私自身があまり好きではないため、そのアリアと同じような前奏で始まるこの序曲を最初は生理的に受け付けられなかった。ところが、この序曲・・出だしは暗いのだが、途中からめっちゃ明るくなるのである。まるでオペラ本編とは逆のように。
一応、このオペラの内容を全部知ってる私は、この序曲の後半の明るさは手放しで楽しんではいけないもの・・と言う気がして、結構泣けてくるのである。主役級の人たちが大量に死んでしまう悲劇的なオペラだとしても、その人たちは一瞬一瞬を頑張って生きてきた人であり、人生の中には楽しいこともあったはずである。楽しいけど悲しい。悲しいけど楽しい。そう考えると、この序曲ってほんと絶妙なバランスの中で成り立っていると思うのである。と言うことで、テクニック的には難しいけれど、私はこの序曲をとっても好きになった。
と言うことで、このかっこいい序曲をもっとかっこよく弾けるようになるために、自主練頑張ろう。