(【読書録】歴史のミステリー12)
最近ご無沙汰している「歴史のミステリー」。最近近所の本屋でもトンと見なくなり・・・でも、ネタのない時は格好のネタになるので、今日もここから何かひねり出してみよう。
取り出しましたるは、またどうでもイイ話。ミロのヴィーナスについて。
ミロのヴィーナスと言えば、私にとっては避けて通れない話がある。大学時代に剣道をやっていた私は、体育大女子達と一緒に合宿をしたことがある。いやぁ~さすが体育大生、身体の出来が違う。同じ女子とは思えない~を通り越して、同じ人間とは思えない。男子の強さとはまたちょっと違うんだな~これが。
で、その体育大女子達、練習が終わった後は部屋で芸の練習にいそしむ。一年生は虫けら扱いなんだと。とにかく最終夜の部屋対抗芸タイムで先輩に笑ってもらいたい・・の一心なのだ。で、私のいた部屋の出し物はシーツを使った一瞬芸。私以外は全員体育大生。だが、本番では何故か彼女達の芸はウケず、私の超いい加減な「弁慶→マリア様→ミロのヴィーナス」の連続技が審査員特別賞を射止めてしまう。特に最後のミロのヴィーナスなんか爆笑の渦よ。今から考えれば、それはもしかしたら失笑だったかもしれないが、賞をもらってしまえばこっちのモンよ。笑いで体育大生に勝ったぜ・・・って話を長々と書こうと思ったら、残念ながらその話、当ブログに既に書いてるんだな・・・。
▼くわしくはこちら
http://blog.goo.ne.jp/y-saburin99/e/31692c4f9a0b9e2530b552c09b38ac71
で、話を「歴史のミステリー12」に戻すと、その巻にはミロのヴィーナスの謎についての話がちらっと載っている。
ミロのヴィーナスはご存知のとおり両腕が欠けているので、欠ける前はどんな形だったのだろうと5説ぐらいイラストが掲載されてるんだが、正直どれもイマイチなのである。
実はミロのヴィーナスの均整の取れた美しさには秘密がある。爪先からへそまでと、つま先から頭頂までの高さの比が黄金比なのに始まり、顔の縦横比、バストとヒップの横幅などに黄金比が使われているそうだ。
なまじ腕があると、完全な黄金比にならないんだそうで・・・腕付きのイラストがどれもイマイチに見えるのはそのせいかもしれないね。
さて、ここからは恥も外聞もかえりみず、さらに突っこんでみよう。
黄金比とは、具体的には
のことで、近似値は1:1.618。
そうか、約1.6ね・・・ん、何となく馴染みのある数字だ。そうだそうだ、あれだ。
どこぞで大学時代の私は今の半分だったなどと抜かす奴がおるようだが、言っておくが私は2倍には膨らんでいない。1.6倍である。・・・お、黄金比やん!
いやいや、そんなのは黄金比ちゃうで。身近なもんだとキャッシュカードの縦横が黄金比に近いな。気持ち縦がもう少し長ければ完璧なんだが。
と、いうことで本当にミロのヴィーナスが黄金比なのかどうか検証してみよう。
これが昔ルーブルで私が撮ってきた写真。残念ながらベストアングルは、どう撮っても人の頭が邪魔だ。
仕方なく、こっちで計ってみよう。黄色い線をちょうど1.618倍したのが赤い線だ。見事にピッタリだ。
これがどんなにすごいことなのか、無謀だが勇気を出して自分の身体と比べてみよう。
あちゃ~、自分の身長から考えて、黄金比になるポイントは、へそよりも随分高い位置にあるぞ・・・。ま、人間裸で歩くわけじゃないからな。黄金比ポイントにベルトでもしてりゃ、短足な私でも何とか・・。
ということで、疲れたんで、他の黄金比と称する部分は、テキトーに写真を計ってみておくれ。
=蛇足=
ミロのヴィーナスを後ろから見るとイマイチである。黄金比が観察できないからかな。