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さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

誰でも知ってるイタリア語は?

2007-06-14 01:21:11 | つっこみ伊太利亜語
幼稚園児でも知ってるイタリア語がありますよ・・・・それはドレミファソラシドです・・・・という講師の先生の話で、ラジオイタリア語講座の6月号が始まる。

---以下テキストの引用---

11世紀のイタリアの音楽教師グイード・ダレッツォが、聖歌を正しく伝えるtまえに考え出したもので、「聖ヨハネ讃歌」の歌詞の最初の文字「Ut(Doへ変化) Re Mi Fa Sol La si」を利用しています

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いい話だなぁ・・・と思って読みながら、ここで「うっ?」と来てしまった。
11世紀ってもうイタリア語は成立してたんだっけ?

ローマ帝国の公用語であったラテン語は、「古ラテン語」→「古典ラテン語」→「俗ラテン語」と変化し、俗ラテン語を母体としたトスカーナ地方(フィレンツェなどが属する)の方言が中心となって標準イタリア語が出来たといわれる。

イタリア語は、イタリア王国の成立の過程で確立し、標準イタリア語の確立は19世紀頃と言われる。イタリア王国が成立していなかったら、現在のイタリア各地の方言はそれぞれ別の言語になっていたかもしれないという。

で、いつから俗ラテン語からイタリア語になったのか・・・というのははっきりしないそうで、日本でもそうだったように、書き言葉は文語体(ラテン語)で書かれていたから、文献だけを見ても正しいとは言えないのよね。

ただルネサンスあたりになってくると、大分今のイタリア語に近くなったらしい。現代イタリア語の知識を持っている人は、1321年の作品である、ダンテの「神曲」が読めるらしいからね。確か病院で読んだイタリア語のテキストの最後に「神曲」の出だしの部分が書いてあって、「ほら皆さんも読めるようになったでしょう?」とか書いてあったけど、まだ私には全然わからなかったぞ! (神曲なんて、日本語で読んでも良くわかんないじゃん!)

その前の文献となると、960年 にイタリア語(現地方言)で書かれた『カプアの判決文』というものが存在するらしい。とすると、表題のドレミファソラシドが作られた11世紀は一応、俗ラテン語から方言を経てイタリア語に連なっていく途中にあるわけね。微妙だなぁ。

さて、昔アメリカに留学していたころ聞いた話だが、現代の米国の高校生が学ぶ外国語はフランス語であったりドイツ語であったりするわけだが、同級生の親御さんたちの時代は、学校でラテン語を習ったという。「あんな役に立たない言葉を苦労して習わさせられた」と、あるお父さんが悔しそうに行っていたのをいまだに思い出す。

イタリア語はラテン語に近いといいつつ、やっぱり違う。先日、ついに誘惑に負けて「イタリア語、フランス語、スペイン語が同時に学べる本」というのを買ってしまったが、同じラテン語から派生した言語なのに、並べてみると全然違う。フランス語は大学の講義で習ったにも関わらず全く忘れているから、イタリア語の隣に書いてあると、どっちがどっちだかわからなくなってしまう。ということで、その本はまだ封印したままである。


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