さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

初演作品&マーラー「巨人」等、本番終了!

2012-07-22 23:11:45 | ただの日記

今日は所属オケの夏の定演の本番。マエストロの作曲された交響曲の初演とマーラーの巨人を無事に終えることが出来た。

初演の交響曲は2楽章構成。「怒り」を表す1楽章と「鎮魂」を表す2楽章。なかなかの難曲で、曲のイメージが出来上がるまでの練習が大変だったが、本番では何とか先生のイメージに近い演奏が出来たのではないかと思う。2ndバイオリンにも重要なフレーズが割り当てられており、美味しいといえば美味しいのだが、音程が難しくて最後まで苦労した。

結構難しい曲なのに、アンケートを見るとお客さまの評価は高かった。人間、初めて聴く曲に対しては、その人なりに色んなイメージを働かせながら聴くものなのだなぁ・・・という思いを強くした。不協和音の続く1楽章の後に来る、穏やかな2楽章に、嵐のあとに晴れ間がさしてくる場面を想像して、癒しを感じた人が多かったようで、2楽章の方が人気。練習してて楽しかったのは1楽章の方なんだけどね。

後半はマーラーの交響曲第1番「巨人」。この曲を本番で演奏するのは私にとっては今回が初めてだけれど、実にいい曲だ。バイオリンにとって、難しい箇所が沢山あるけれど、さわやかさ、楽しさ、懐かしさ、激しさ、混沌、癒し、躍動感、妖艶さ・・・・様々な要素を含んでいて楽しい。個人的には、シーズン前半戦の手首の痛みと、後半の体調悪化のせいで、反省すべきところは多々あるのだが、今日の演奏はなかなかよい出来になった。

何よりも一週間前に私の頭痛を治した実績もあるマエストロの、躍動感あふれる素晴らしい指揮。この人の手にかかると、マーラーの「巨人」から芳香が沸き立つようになる。練習中も「この部分は本番前日に決めますから」と、その時の気分で振り方をかえることもあるマエストロ。2楽章の中間部のトリオのところなどは、練習中は何回も何回もやり直しをさせられ、先週はすんなり通ったが、すんなり通ると逆に不安になって「みなさんが行きすぎるところを僕が逆に押しとどめるぐらいがちょうどいいんだ」などという難しい匙加減要求されたりする。今日の本番でも、練習の時の2倍ぐらい溜めている箇所が2~3箇所あり、マエストロの気持ちが高まっている様子をひしひしと感じたが、指揮が練習と違っていても不思議とついて行けた。この方の指揮はどんなに揺れても、それが生理的にかなっているからだと私は思う。終楽章の盛り上がりも実に快感で、お客さまからもかなりの賛辞をいただくことが出来、とても嬉しかった。

☆ ☆ ☆

マーラー作品の多くには、金管楽器が舞台袖に回るバンダ演奏が登場するが、「巨人」にも冒頭にトランペットのバンダがある。ちょうど私の座ってプルトの横にこんなカメラが立っていて、マエストロの指揮を舞台袖に映し出す。

これが舞台袖から見たモニター。冒頭のトランペットは、舞台からかなり離れた位置で、ベルを舞台の反対に向けて吹いていた。練習中は、何回も「もっと遠くに」「もっと遠くに」と言われて位置替えをしていたが、本番では音色&ボリュームともバッチリ。

そんなトランペット部隊の仲間一人が本演奏会を最後に函館に転勤してしまうのは寂しい。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れさまでした (リンデ)
2012-07-23 14:03:52
充実した演奏会だったようで何よりです。
初演の曲、ってスコアからイメージを起こさないといけない
んですよね。譜読みがだめな私にはとうていできないなぁ。
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Unknown (さぶりん)
2012-07-27 00:16:36
リンデさん、こんばんは!

やっぱり初演の曲は大変でしたよ。かなり練習時間を費やしましたね。
返信する

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