賢帝だったはずの一条帝が政治を顧みなくなり、職の御曹司に入り浸って、形は出家している定子とぐだぐだの関係を続ける。そこに赦免されてきた伊周も入り浸り、枕草子を定子だけでなく、宮廷の皆の目に触れるよう写しをたくさん作れ、清少納言には続きを書けとうるさく言っている。定子に皇子を産めと迫っている時の顔と同じ・・自分では何も出来なくて所詮は他人のふんどしで相撲をとることしかできぬ愚かな男よ。「俺も書いてみようかしらん」とか言う人なら、応援したくもなるが・・・・。
一方、中の関白家とは一線を画し、道長にすり寄る隆家。お前は職の御曹司に行かないのかと問われると、あそこは虚な場所でございます・・と上手いことを言う。計算ずくの行動であっても、隆家の方がずっといい。
鴨川の氾濫に備えて堤の修復を願い出るも、定子に目が曇っている一条帝は許しを出さない。果たして災害が起こり、死人が何人も出ているのに、職の御曹司では笛の音を楽しんでいる。私自身、歌舞音曲を嗜む身ではあるが、このドラマのこのシーンほど空虚に響く音曲もないものだ。いい加減にしろ・・。
道長にもっと帝にビシッと言ってもらおうと頼みに来た人は道長の前でぐだぐだに。道長もビシッとは言えず、辞職願いを出し続けることで、帝に目を覚ましてもらおうとするが・・・なんとも生ぬるい。
まひろはついにエロオヤジ宣孝と夫婦になった。2回の恋愛経験から、すっかり割り切った顔をしているまひろ。ちなみにまひろの弟役をやっている俳優さんのお名前はまひろなのだが、劇中でまひろと呼ばれても反応しないように・・と釘を刺されたんだって? 男でも女でも使える名ってやっぱりかっこいい。