
最初にことわっておきますが、甘かったのはやしの実ではなく、私自身であります。
何度も捨てようかと思いました。でも、最後の最後に美味しい思いをしましたよ。
☆ ☆ ☆
先日、私が最近変な果物ばっかり買っている店で偶然やしの実を発見。値段も780円とお手頃、かつ先日読んだ「週刊古代文明30」にも載ってたんで、つい手を出しちゃったわけですよ。実はどうやって食べるんですかって店の人に聞いたのですが、店の人全然答えられなくて。例によって、ネット調べれば出てくるだろう、明日これが店頭に並んでいるかどうかわからないのだし(それは正解だった)・・と安易に構えて、重い思いをして買って来ました。
体重計で計ってみると、3.1キロくらいありました。へぇぇ、私って生まれたとき、このヤシの実より重かったんだぁ・・・ってことはすげぇ重かったんだな・・と変なところで実感。

何かめんどくさそうなので、しばらく放置してたんですが、昨夜ついに食してみる決断をいたしました。
とりあえず穴を開けて汁をすすってみるか・・・と思ったのですが、思いのほか格闘することに。これは最初にブスっとドライバーを突き刺したところ。この後、縦には裂けるが横にはなかなか切れないことを発見。何度かストローを刺してみるんですが、中に入っていきません。(ううむ、このためにストロー買ったのに。)

仕方なく、間口を広げることに専念。包丁の助けを借りながら、やしの実の表面をギシギシとこじ開けていきましたが、とにかくすごい繊維の量です。やしの実でタワシやロープが出来る理由がよく分かりますねぇ。こりゃぁ資源ですよ・・・と感心している間に相当間口が広がりましたが、ドライバーを突き刺しても硬いものにぶち当たってそれ以上中へ進まなくなりました。
そこでドライバーの上からトンカチでコーンと叩いてみたら、やっとストローを突き刺せるぐらいの穴が開きました。ようやくココナッツジュースにありつけます。
ううん・・これを、これしか飲むもののない、暑い砂漠で飲んだならば、さぞかし美味しいでしょうね・・・としかいいようがありません。ココナッツジュースは何度か飲んだことがあるから味は知っていますが、苦労した割に、全然おいしくありません。ま、こんなもんでしょ。
エスニックバザールでやしの実にストローをぶっ刺してあるのを買ってココナッツジュースを飲んだことがありますが、売物のやしの実が周囲をかなり削られており理由が分かりました。周囲の繊維は飲むにはかなり邪魔ですから。
とりあえず飲み終わってから、もう一度実の重さを計ると2.7キロでした。実の皮も一部削っていることを考えると、入ってたココナッツジュースは実質300mlぐらいかしらん。
さらに実を割って、固形胚乳を取り出そうとチャレンジしたのですが、夜中のアパートでやるにはうるさくて限界あり、とりあえずギブアップして寝てしまいました。
☆ ☆ ☆

朝になって、悔しくてたまらない私は、一計を案じ、ゴミ袋を二つ重ねた中に、ココナッツジュースを飲んだあとのやしの実を入れ、アパートの駐車場へ行きました。そこで、コンクリートの地面にむかって、えいやっ、と袋入りのやしの実を2回ほど思い切り叩きつけてみたのですが、びくともしません。
そこで、昨日亀裂を入れた裏側から、トンカチの釘抜きの方(尖った方)を使って、新しい亀裂を作っていき(実はここにも昨夜ドライバーで細い亀裂は入れてあった)、トンカチの平たい部分でさらに打ちつけました・・・それでも割れる気配はありません。叩くたびに繊維が飛び散って、服が芝生で寝たみたいにクズだらけになりそう。げんのうで割ると書かれているサイトもありましたが、トンカチじゃ非力すぎるんでしょうか。
あきらめようかと思い、袋の口を閉じ、もう一度思いっきりコンクリに叩きつけてみたら、何か手ごたえが・・・・しめたと思い、2~3度連続叩きつけたら、ついにぱっくり半分に割れましたた!
ああ、感激! やしの実って強いですネェ。これを生活に活用している南の島の人達って偉いなあ。

これが繊維くずを洗い流したものです。白いココナッツの層が輝いてますね! 切り口がぎざぎざで汚いことを除けば、ようやく写真でよく見るココヤシの断面に近いものになりました。でも、安心したのもつかの間、ここから白いココナッツをスプーンで削り取るのはさらに一苦労でした。

美しいココナッツの切れ端を洗って、器に入れてみました。美味しそうでしょ。でもこのままた食べても美味しくないんです。
そこで、ちょっと一工夫。
まず、砂糖をまぶして、レンジで1分熱してみました。生よりは美味しくなって、つるっと全部食べれましたが、すごい美味しいというわけではなかったです。
実は、信じられないことに、もっとずっと美味しい食べ方があったんです。
それは生のままお刺身のように醤油をかける食べ方です! わさびが無かったので、からし醤油で食べてみたら、すごい美味しくて! コリコリと歯ごたえもあって食感も大変よろし!
(多分わさび醤油もすごくいいはずです。)
結論①:ココナッツはお菓子はなく、おかずである。
結論②:醤油はやはり万能調味料である。
とりあえず、最後はいい思いが出来たんで、苦労したかいがありました!
何度も捨てようかと思いました。でも、最後の最後に美味しい思いをしましたよ。
☆ ☆ ☆
先日、私が最近変な果物ばっかり買っている店で偶然やしの実を発見。値段も780円とお手頃、かつ先日読んだ「週刊古代文明30」にも載ってたんで、つい手を出しちゃったわけですよ。実はどうやって食べるんですかって店の人に聞いたのですが、店の人全然答えられなくて。例によって、ネット調べれば出てくるだろう、明日これが店頭に並んでいるかどうかわからないのだし(それは正解だった)・・と安易に構えて、重い思いをして買って来ました。
体重計で計ってみると、3.1キロくらいありました。へぇぇ、私って生まれたとき、このヤシの実より重かったんだぁ・・・ってことはすげぇ重かったんだな・・と変なところで実感。

何かめんどくさそうなので、しばらく放置してたんですが、昨夜ついに食してみる決断をいたしました。
とりあえず穴を開けて汁をすすってみるか・・・と思ったのですが、思いのほか格闘することに。これは最初にブスっとドライバーを突き刺したところ。この後、縦には裂けるが横にはなかなか切れないことを発見。何度かストローを刺してみるんですが、中に入っていきません。(ううむ、このためにストロー買ったのに。)

仕方なく、間口を広げることに専念。包丁の助けを借りながら、やしの実の表面をギシギシとこじ開けていきましたが、とにかくすごい繊維の量です。やしの実でタワシやロープが出来る理由がよく分かりますねぇ。こりゃぁ資源ですよ・・・と感心している間に相当間口が広がりましたが、ドライバーを突き刺しても硬いものにぶち当たってそれ以上中へ進まなくなりました。
そこでドライバーの上からトンカチでコーンと叩いてみたら、やっとストローを突き刺せるぐらいの穴が開きました。ようやくココナッツジュースにありつけます。
ううん・・これを、これしか飲むもののない、暑い砂漠で飲んだならば、さぞかし美味しいでしょうね・・・としかいいようがありません。ココナッツジュースは何度か飲んだことがあるから味は知っていますが、苦労した割に、全然おいしくありません。ま、こんなもんでしょ。
エスニックバザールでやしの実にストローをぶっ刺してあるのを買ってココナッツジュースを飲んだことがありますが、売物のやしの実が周囲をかなり削られており理由が分かりました。周囲の繊維は飲むにはかなり邪魔ですから。
とりあえず飲み終わってから、もう一度実の重さを計ると2.7キロでした。実の皮も一部削っていることを考えると、入ってたココナッツジュースは実質300mlぐらいかしらん。
さらに実を割って、固形胚乳を取り出そうとチャレンジしたのですが、夜中のアパートでやるにはうるさくて限界あり、とりあえずギブアップして寝てしまいました。
☆ ☆ ☆

朝になって、悔しくてたまらない私は、一計を案じ、ゴミ袋を二つ重ねた中に、ココナッツジュースを飲んだあとのやしの実を入れ、アパートの駐車場へ行きました。そこで、コンクリートの地面にむかって、えいやっ、と袋入りのやしの実を2回ほど思い切り叩きつけてみたのですが、びくともしません。
そこで、昨日亀裂を入れた裏側から、トンカチの釘抜きの方(尖った方)を使って、新しい亀裂を作っていき(実はここにも昨夜ドライバーで細い亀裂は入れてあった)、トンカチの平たい部分でさらに打ちつけました・・・それでも割れる気配はありません。叩くたびに繊維が飛び散って、服が芝生で寝たみたいにクズだらけになりそう。げんのうで割ると書かれているサイトもありましたが、トンカチじゃ非力すぎるんでしょうか。
あきらめようかと思い、袋の口を閉じ、もう一度思いっきりコンクリに叩きつけてみたら、何か手ごたえが・・・・しめたと思い、2~3度連続叩きつけたら、ついにぱっくり半分に割れましたた!
ああ、感激! やしの実って強いですネェ。これを生活に活用している南の島の人達って偉いなあ。

これが繊維くずを洗い流したものです。白いココナッツの層が輝いてますね! 切り口がぎざぎざで汚いことを除けば、ようやく写真でよく見るココヤシの断面に近いものになりました。でも、安心したのもつかの間、ここから白いココナッツをスプーンで削り取るのはさらに一苦労でした。

美しいココナッツの切れ端を洗って、器に入れてみました。美味しそうでしょ。でもこのままた食べても美味しくないんです。
そこで、ちょっと一工夫。
まず、砂糖をまぶして、レンジで1分熱してみました。生よりは美味しくなって、つるっと全部食べれましたが、すごい美味しいというわけではなかったです。
実は、信じられないことに、もっとずっと美味しい食べ方があったんです。
それは生のままお刺身のように醤油をかける食べ方です! わさびが無かったので、からし醤油で食べてみたら、すごい美味しくて! コリコリと歯ごたえもあって食感も大変よろし!
(多分わさび醤油もすごくいいはずです。)
結論①:ココナッツはお菓子はなく、おかずである。
結論②:醤油はやはり万能調味料である。
とりあえず、最後はいい思いが出来たんで、苦労したかいがありました!
ひょっとして、このところ珍品ばっかり買っていくお客さんがいるから、その人向けにと…とか?(^^;)
買ったのは一週間以上前でしたが、その後、見てないんですよ、やしの実は。二個あったうちの一個は私が買いましたが、もう一個は果たして売れたのかしらん。
私の行動を見て仕入れてくれているなら、ドリアンとか仕入れてくれればいいのに。ぶつぶつ。
でも、まだ壁を越えてくれないようです。
そうそ、なたがあれば簡単なのよ・・・って、私の日常生活じゃ使わないし、怖いよ・・。今回も怪我すんじゃないかと思ってヒヤヒヤでした。
あづまもぐらさん、こんばんは!
きっとフィリピンの話を書いていただけるだろうとお待ちしておりました。生水が飲めないところでは貴重な飲み物ですよね。木からもいでもらってその場で飲むなんて、夢のようなお話で。現地の人は手馴れたようにスパッと切るんでしょうネェ。
喫茶店などで食べるときは、スプーンも付いていて、中の白いところを時間をかけて食べます。
時間がかかるから、なんとなくダイエットに剥いていそうな感じがします。熟しているココナツの白いところは、ほんのり甘くておいしいですよ。
その後、同スーパーでヤシの実を見かけることなく、寂しい思いをしております。
ココナッツジュースは未熟な胚乳ですから、これがもっと熟していくと、白いコプラの部分が多くなっていくんでしょうね。今回の経験から、ココナッツジュースより白い部分の方が確かにずっと美味しく、しかもからし醤油で食べれば絶品であることもわかりましたので、乾燥していない白い部分だけ売ってないかしら・・・と思うのですが、日本で売られているのは乾燥されているものばかりですね。からしorわさび醤油持参で南国の喫茶店に行って見たいものですね。