まだ放映前だけど、テキストがあまりに面白いので一気に読んでしまった。
日蓮が、こんなに筆まめで、信者に寄り添う人だったなんて知らなかった。
特に日蓮がよりどころとした法華経は、男女差別のなかった原始仏教に回帰している経典であることから、女性の信者も多い。
弁護士さながらに、裁判への勝ち方まで指南する・・・彼自身が大変な苦労をした人だったからできることである。
末法思想のはびこる中、死後の別世界を尊ぶ浄土信仰とは真逆に、今を重んじたのが日蓮。
小学校の頃、鎌倉新仏教で、誰が何宗を興した・・というのを丸暗記し、中高の歴史でもそれ以上のことを鎌倉仏教について学ばなかった。キリスト教の学校に行っていたから、親鸞の悪人正機説なんかは校長先生がよく話題にしていたこともあり、禅宗系と念仏系の違いは何となくわかったが、南無阿弥陀仏と唱えるのと、南無妙法蓮華経と唱えるのに、いかほどの違いがあるのか全くわからなかった。
なんか、このテキストで良いことを知った気分である。