さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

【読書録】日本人なら知っておきたい日本文学

2011-10-26 23:55:54 | 読書録
「日本人なら知っておきたい日本文学」

蛇蔵&海野凪子 著/幻冬舎

友人の日記に書いてあったお勧め本を偶然本屋で見つけてGET。一日で読めちゃう漫画本ですが、確かにこれはお勧めですわ!

古典に書いてあることを、現代風に言えばこういうことですわ!というのを解説しているのだが、その「現代風」の書き方がものすごく上手く表現できてて、もとは古典と思えないほど。

清少納言、紫式部、藤原道長、安倍清明、源頼光、菅原孝標女、鴨長明、兼好、ヤマトタケル・・・個人的に目からウロコだったのは特に源頼光、兼好だな。

思い起こせば、日本史を全然知らない頃、古典童話好きだった私にとって「源氏」といえば頼朝でも頼朝でもなく、この源頼光だったのだ。しかし源頼光は歴史の教科書にはまず系図(頼政が頼光の子孫であるというくだりで)でしか登場しないにで、いつのまにか忘れていた。読んでいたものすごく懐かしい人に会った気分だった。源頼光+四天王を今で言うカラーレンジャーになぞらえた部分に「拍手」。ただ源頼光の実態は、藤原道長に仕えた家来で、受領階級のお金持ちだったわけだ。

兼好法師は脱サラ・フリーランサーで、徒然草は「シンプルに賢く生きる人生ノウハウ本」に、ちょっと笑える小咄が載っている感じ。受験の頃お世話になった数学の先生が「この歳になって、最近徒然草が面白くてネェ」と言っていたのを思い出したよ。

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