「風雲児たち~幕末編(16)」SPコミックス
みなもと太郎/リイド社
今日、7月14日って、ペリー上陸記念日なんだって。
1853年のこの日(旧暦嘉永6年6月9日)、アメリカの4隻の黒船艦隊が江戸湾の浦賀沖に現れ、ペリー提督が久里浜に上陸して将軍への親書を渡したんだと。将軍家慶はショックのあまり、ほどなくして亡くなってしまったというが、暑気当たりだという説もわかるなぁ。おりしも今日は猛暑猛暑! 群馬で37.8度を記録したほか、35度以上の猛暑日となる所が全国43地点に上ったという。そりゃぁ、1853年当時はこんなに暑くないだろうけど、クーラーもないわけだし。。
ということで時代は下って、主役はハリス君。ついに勅許未済のまま、日米修好通商条約が結ばれてしまった。
で、本巻にも開港後の一気に外国化した横浜を書いた浮世絵(横浜絵というのかな?)の写しなどがいくつか紹介されている。外国人がホルン吹いてるぞ~と思ったら、バルブのないナチュラルホルンだ。バルブつきホルンは1814年に登場しているらしいが、まだ幕末~明治初期に横浜で見られたホルンはナチュラルほるんだったのかなぁ~など、つまらぬことに目を留めてはイマジネーションを膨らませられる今の自分が嬉しい。
日米修好通商条約が結ばれるや否や、幕府はイギリス・フランス・ロシア・オランダとも次々と修好通商条約を結んでしまった。いずれも不平等条約であったが、ロシアだけが最恵国待遇を双務的(「日本人も露国に対し全く同じ権利を持つ」と明記)にしてくれていて、ここのくだりで交わされるプチャーチンと川路聖謨の間の会話がじつにしみじみとしていてよい感じである。
また佐久間象山が「「やってくる船やってくる船とホイホイ通商条約を結ぶなど愚の骨頂であるっ。まずは『開国を前提としたおつき合い』の形で使節を送りじっくり他国を研究すればいいのだっ。」と主張しているところはさすがだと思った。この人の能力と先見性が、幕末に十分生かされなかったのは残念なことであるなぁ。
みなもと太郎/リイド社
今日、7月14日って、ペリー上陸記念日なんだって。
1853年のこの日(旧暦嘉永6年6月9日)、アメリカの4隻の黒船艦隊が江戸湾の浦賀沖に現れ、ペリー提督が久里浜に上陸して将軍への親書を渡したんだと。将軍家慶はショックのあまり、ほどなくして亡くなってしまったというが、暑気当たりだという説もわかるなぁ。おりしも今日は猛暑猛暑! 群馬で37.8度を記録したほか、35度以上の猛暑日となる所が全国43地点に上ったという。そりゃぁ、1853年当時はこんなに暑くないだろうけど、クーラーもないわけだし。。
ということで時代は下って、主役はハリス君。ついに勅許未済のまま、日米修好通商条約が結ばれてしまった。
で、本巻にも開港後の一気に外国化した横浜を書いた浮世絵(横浜絵というのかな?)の写しなどがいくつか紹介されている。外国人がホルン吹いてるぞ~と思ったら、バルブのないナチュラルホルンだ。バルブつきホルンは1814年に登場しているらしいが、まだ幕末~明治初期に横浜で見られたホルンはナチュラルほるんだったのかなぁ~など、つまらぬことに目を留めてはイマジネーションを膨らませられる今の自分が嬉しい。
日米修好通商条約が結ばれるや否や、幕府はイギリス・フランス・ロシア・オランダとも次々と修好通商条約を結んでしまった。いずれも不平等条約であったが、ロシアだけが最恵国待遇を双務的(「日本人も露国に対し全く同じ権利を持つ」と明記)にしてくれていて、ここのくだりで交わされるプチャーチンと川路聖謨の間の会話がじつにしみじみとしていてよい感じである。
また佐久間象山が「「やってくる船やってくる船とホイホイ通商条約を結ぶなど愚の骨頂であるっ。まずは『開国を前提としたおつき合い』の形で使節を送りじっくり他国を研究すればいいのだっ。」と主張しているところはさすがだと思った。この人の能力と先見性が、幕末に十分生かされなかったのは残念なことであるなぁ。