世界には暴動の起こりやすい国がある。歴史的に、暴動を起こすことで国が変わった経験のある国だ。南アフリカ共和国は今、暴動が起こっている。ズマ前大統領が収監されたことをきっかけに、暴動がおこり、それとともに、略奪や窃盗が起こっている。これまでに2203人が逮捕された。暴動の中心地となっているクワズールー・ナタール州では15日も略奪が続いるが、ヨハネスブルクは比較的鎮静化し始めているという。南アフリカはアフリカの中でも比較的に豊かな国で、労働力もあり、販売市場もある。だから、グローバル企業はこの国進出している。今回の暴動とそれに続く略奪で、韓国のLG電機の現地工場が略奪にあい、工場も全焼したという。暴動と言うものはきっかけは様々だが、その底辺には貧困と格差が民衆の不満を増幅させている。他方、自由を求めての民衆の暴力的な動きもある。ミャンマーがその典型的なところかもしれない。自由を求める心と不平等への怒りは人間の持つ基本的なエネルギーなのかもしれない。(くちなし亭、2021.07.16)
Y-FP Office Japan トップページ