明日、南スーダンという国が生まれる。

明日、７月９日、南スーダンという新しい国が出来る。アフリカ・スーダンから分離独立を勝ち取ったのだ。スーダンが長くひとつの国として、今の地域を長く形成していた歴史はない。アフリカは欧州の列強の植民地から独立していく過程で、作られてきた国境である。特に、スーダンは北部を支配するイスラム教徒によって、南部は常に搾取され続けていた。南部の人たちの多くが信じる宗教は土着宗教やキリスト教だ。一方的に押し付けるイスラム化なども反発を招いた。それに、長い過去の時代には、北部のイスラム教徒が南部の人たちを奴隷として、売買していた歴史さえあるのだ。しかし、内線が終結し、新しい首都ジュバは一時、北部軍の立ちこもる小さな荒れ果てた町に過ぎなかったが、今や、世界中の人たちが集まり、３０万人もの大都市に変貌しつつある。その多くは内線から逃れて、近隣の国々に逃れていた人たち。石油の利権を獲得したい商人。外交官。中国の建設会社の人たち。そのような人たちがコンテナを改造したようなホテルに泊まっているという。道はほとんどが舗装されておらず。家のほとんどはブリキ板の掘っ立て小屋だが、そこに暮らしはじめた人たちは誇りに満ち溢れている。そして、この地の安定は日本の安定にもつながる。この地の長い紛争はソマリアの無法状態が続く遠因でもあった。ソマリアはいわずと知れた海賊の国である。日本商船を始め、多くの国の商船が大きな被害を受けている。

Y-FP Office Japan