ドルが弱含みである。タイバーツも1ドル36バーツを切り、35.9まで戻している。ひとまず、アジア通貨危機の懸念は去ったようだ。このところのアメリカの経済指標は1月の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)が共に、予想を上回った伸びを見せたことで、FRBは6月にも予定していた金利引き下げの動きが無くなり、高金利状態がより長期化するのではないかとの観測が流れている。それならば、本来であれば、ドル高に動くはずである。にもかかわらずドル安になっているのは何故か。投資家は何かの理由をつけて、相場を動かしたいのかもしれない。それが今回は1月の小売売上高である。それが軟調であったために、アメリカ経済の悪化を懸念して、ドル安の動きになったようだ。(くちなし亭、2024.02.22)
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