昨日、友人と会った。そのなかで話題になったのは男の料理だった。料理というものは創作であるから、そこには喜びがある。最近、厨房に入る男性が多くなってきたのは、もともと料理にはそのような喜びがあるからである。自分の作った料理を他人に食べてもらって、そのおいしそうな顔を見ることができるという2重の楽しみがあるのである。で、思ったのだが、男の料理と日々、家庭の主婦の皆さんが作られるまかない料理との間には決定的な違いがあるように思われる。それは男の料理には何を作るかという目的があって、その材料の調達から作業が始まる。一方、主婦の皆さんの多くは冷蔵庫の中にある素材から、何ができるかを考えて、その中から一番おいしそうな料理を目指すことである。この違いは実は大きいのである。例えて言えば、これまでの日本の社会は男の料理を目指してきたように思う。農作不良で、米不足になれば、本来、東南アジアの人たちの胃袋に入るはずのタイ米さえ、強引に輸入したのである。地中海からマグロを輸入し、地球の裏側の南米からさえ、欲しいものがあれば、買い付けに走ったのである。けれど、これからは、私たちは主婦の皆さんの賢いやり方を学ぶべきときにきたのである。近くにある素材を使い、何が出来るかを考えることが、一番大切な選択肢になるはずである。
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