2024年の経済だが、最も悪化が予想されるのは中国である。それに引きずられる形で、経済が悪化するのがヨーロッパである。すでにその予兆は至るところに生じている。高インフレはECBの高金利政策で、落ち着きを取り戻しつつあるが、その副作用は大きい。経済の減速をもたらしているのである。特に、ドイツは厳冬でエネルギー価格が高騰している。さらに中国経済との結びつきが強かった分、反動は大きい。そのような中で、人々の間で、ウクライナへの支援疲れが起こり始めた。ウクライナ戦争が始まって、来年の春には2年が経とうとしているのだ。そして、ウクライナが勝利する道筋も見えない。「我々こそが主権者たる人民だ!」。民主化のうねりが高まった1989年の反共スローガンを幹部が連呼し、「AfDは(改革の)継承者だ」と拳をあげると、地鳴りのような歓声が湧き上がった。AfDの支援者たちは「生活にますます困る国民よりウクライナの支援に熱を上げるのは順序が逆。政府は不公平だ」と口にする。(くちなし亭、2023.12.26)
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