ふるさと納税の額が1兆円を超えたそうだ。税金をそう多く払っていない人には無縁の制度と思っていたのだが、寄付なので、そうではないらしい。さて、三重県四日市市である。ふるさと納税ではだいぶ苦戦しているようだ。「新生・四日市市ふるさと納税」発表会を11月28日に開き、巻き返しを図っている。新しいロゴ「ふるさと納税四日市場」や、キャッチフレーズ「ワクワクドキドキたくさんでるぞ~」とともに、700品目まで増えた返礼品のラインアップを紹介した。その中には、USBだとか、折り畳み自転車、餃子などがある。ふるさと納税の仕組みが徹底されたことで、四日市市にどのような企業が存在するのかわかる。先ほどのSSDは半導体大手キオクシアの製品だし、睡眠サポートサプリ「グリナ」を生産しているのは味の素だ。このような努力のおかげで、四日市市は4月~11月のふるさと納税受け入れ額は約1億4280万円で、前年の約3倍に増えたそうだが、市民がほかの自治体に寄付したことに伴う昨年の税控除額は10億3千万円と大きい。東京都のようなところが最も割を食っているのかと思ったのだが、四日市のような地方都市でも赤字は大きいようだ。(くちなし亭、2023.12.02)
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