明石やさんまさんがCMで宣伝しているポケトークなど、自動翻訳機の進歩が続いている。しかし、自動翻訳を過信しすぎると思わぬ失敗もする。例えば、観光地で、「出口」を外国語に自動翻訳したところ、外国人には「出ていけ!」と意味する言葉が使われていたと言うこともある。だから、これだけ、自動翻訳が進んでも、首脳会談などでは必ず有能な人間の通訳が入る。もし仮に、その信頼性が高まれば、翻訳機を一台置いた完全な二人だけの会談が実現することになる。さて、翻訳機能の最終形態はどのようなものになるのだろう。中国のAI企業“アイフライテック”は会議中の発言をAIで認識して、リアルタイムでスクリーンに対訳を表示するシステムを開発した。その正確性は中国語で97%、英語で95%だと言う。しかもAIが話す人の声紋も分析し、より正確な言葉に識別すると言う。このシステムは日本語の対応も可能だと言うが、スクリーンに映し出すのが最終形とは思えないし、話し手の目を見ないで会話するのも不自然だ。やはり現在の同時通訳のように、イヤホンを付ける形に、なるのだろうか。人間はいろんな音が飛び交っても、不思議に母国語を認識すると言うから、あるいは姦しい会議室になるかもしれない。(5月13日)
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