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そうだ、N響アワーを録ろう

2009年02月05日 23時31分20秒 | クラシック(一般)
 私はTVというものをニュースと一部の報道番組を除くと全く観ない。特にワイドショーだのバラエティ系などは、出来上がった番組の刹那的質の悪さもさることながら、それ以前にああいう代物が自分の趣味に全く合わないので、頼まれても観たくない....のである。ちなみにこういう番組を楽しんでいる人のことを、あれこれいうつもりは全くありません、単に趣味の問題です。念のため....。また、民放のコマーシャルの入る映画放映というのも気が散るので、よほどのことがないと観たいと思わない。だいたい観たい映画ならレンタルするか、メディア自体を買うし....。そういう訳なので、私はTVをほとんど観ないのだが、先日STBが新調されて、録画しやすくなったこともあり、何か録画したいけど、何をとったらよいのだろうなどと、本末転倒なことを考え始めたところで、はたと思いついたことがあった。「そうだ、N響アワーを録ろう」である。

 私がまだ20代でそれはもうクラシックに耽溺していた頃、NHKの教育の方ではN響アワーというNHK交響楽団の定期演奏会をレギュラーで放映していたし、その他にも正月のニュー・イヤー・コンサートはもちろん、バイロイトだの、なんとか音楽祭だのをけっこう放送していたのだが、なにしろ当時の私はレコードやCDで「音楽を聴く」こと自体に忙しかったため、「こういうのはジジイになってからでもゆっくり観よう」とか思ってほとんど観ることがなかった。それをジジイになったからやってみようという訳だ(笑)。
 さて、今はあれから時代も変わってNHKでクラシックといったら、BSである。けっこういい番組やってたよなぁ....とか思って、改めて番組表だのサイトだのを観ると、意外にもゴージャスそのもの(笑)。「すげぇなぁ、こんなんタダで観れるのか、オレは今まで何をやっていたんだ」という感じで、N響の定期演奏会はもちろん、いろいろな番組を録りまくっているところだ(なにしろこういう番組は朝とかにやっているのだ)。

 ラトルとベルリンのモスクワ音楽院大ホールで詩篇交響曲その他を演奏するライブ、ゲルギエフがロッテルダム・フィルを振ったマーラーの「千人」、アルゲリッチとフレイレが登場してバルトークを演奏するヴェルビエ音楽祭だとか、この二週間くらいでこれだけオンエアされるのだから恐れ入る。個人的にはNHKの報道姿勢というのは感心しないことが多いのだが、これについてはNHK様々、NHK万歳!である。ちなみにNHK交響楽団の定期の方だが、イルジー・コートの振ったワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」が良かったし、デュトワが振ったストラヴィンスキーの「エディプス王」「ミューズ率いるアポロ」を筆頭にバラエティに富んだ選曲でなかなかものだ。今話題、若き中国の女流ピアニスト、ユジャ・ワンが颯爽に弾ききった「パガニーニ・ラプソディー」観れたのもよかった。
 
 残念なのはこれだけ録っても、ひとつのプログラム通して観る時間があまりないことだが、仕方がないので最近はひとつのプログラムを3つくらい分けて、深夜寝る前に30分くらいづつ観ることにしている。この時ばかりはネットからのうるさい雑音は一切遮断して、好きな酒の飲みつつ、「あぁ、明日休みだったら、これも最後まで観れるのになぁ」などと思いながら観ているのはけっこう楽しく、疲れたオッサンの一日の締めくくりに、「明日の鋭気を養う」のに一役かっている。という訳で、新しいSTBにしたのは大正解だった。
コメント (4)
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