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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

iTune Music Store日本上陸

2005年08月08日 23時23分03秒 | PC+AUDIO
 もう日本での実現は不可能かとも思われていた「iTune Music Store」が遂に日本でも開始しました。さきほど、アルバム一枚ほど購入してみましたが、いやぁ、さすがにApple!、「トップページ→検索→閲覧→試聴→購入→ダウンロード→iTuneへの登録→Pod→CD作成」の流れ実にスムースで、とても洗練されているのには感心しました。Apple(Mac)嫌いな人は、坊主憎くけりゃなんとやらで、これについてもあれこれ文句をつけるんでしょうが(笑)、華やいだ画面から、何かを購入したいと思わせ、ひとたび購入を決断すれば、ほとんどあっという間に終わってしまうというのは、他のネットショップも見習うべき水際だったものだと思います。

 iTuneというのは日本のユーザーにはひまひとつ利用価値が判然としない、なにやらと捉えどころのないアプリケーションだったと思いますが、これでようやく真価を発揮というところでしょう。ファイルやフォルダという概念をなくしたシームレスな操作感はひょっとすると、なかなか革新的なものかもしれませんし、ブラウザ以外のアプリケーションからネット・コンテンツを閲覧利用することをこのくらい、ある種必然性をもって実現したのも、けっこう凄いことかもしれません。

 ちなみに、本日購入したのは7月19日にレビュウした井上鑑の「Dolphin」のところで、ちょいと話題に出した「Splash」というアルバム。ひょっとしたら、と思って検索したみたらありました。CD化したところで採算をとれる見込みがないため、廃盤のままという作品を、ACCという貧弱なフォーマットによる音質とはいえ、再び聴けるようになるのはうれしいことです。売れ筋のヒット曲をあっという間にゲットできるということが、話題になりがちですが、こういう方面での価値というもそのうち出てくるでしょう。あと、これで、Waveファイルでダウンロードできたら文句なしなんですけどね~。
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電線病の記録(MIT Magnum AC2)

2005年07月09日 00時00分01秒 | PC+AUDIO
 あれこれ試しているMITだが、先日、オークションでMagnum-AC2を見つけたので、入札に参加したところ、意外にも競争相手がいなくてそこそ値段で落札できた。本日、届いたので早速接続して試聴しているところだ。ちなみに現在の構成は以下のおり。

(給電1)Z-Code3 → (プリ)Magnum-AC2 + (パワー)ShotGun-AC2
(給電2)Z-Code3 → (UDP)Magnum-AC1 + (CDP)Magnum-AC1

 感想としては「これで決まった。ほとんど文句なし。」といったところ。これまでいろいろなところに使ってはいまいちしっくりこなかったZ-Code3を、全て給電側に回したため、気になったボーボー、モヤモヤした感じは一掃された。懸念された低音もさすがはMagnum、同じAC-2でもShotgunとは下方向への沈み方が違う、全て覆い尽くすような重量感といった音ではないにしても、必要十分な量は再生してくるし、そうなれば後方支援に回ったZ-Code3も安定感に大きく付与しているはずだ。おまけに....っていうか、実はこっちがメインなのだが、Magnum-AC2の驚異的なSNと高域の伸び。これには全くKOされた(それにしても、中古でエージング完了済みなのは、余計なこと考えなくていいから助かる)。

 MITの音というは「遙か彼方の風景まできっちりフォーカスが合ったかのような、現実よりリアルな、つまりハイパーリアリズム的な音の感触」だと思う。機械による音楽再生が、本来一度限りであるはずの音楽演奏を、所詮ヴァーチャルなレベルで再現するものに過ぎないとするならば、ある意味そこで開き直り、ならばその特性を極限まで追求してやろうというのが、MITの音なのではないか?。つまり、ある意味ではSF的な音なのだ。そんなMITワールドを我が家で完璧に出現させるためには、最後の匙加減としてこのMagnum-AC2が必要だったのか?との感が強い。我が家の歴代の装置からは、どれも平板にしか響かなかった、とある英国のバンドのアルバム冒頭で展開されるスペイシーな異世界の描写が、ここまで立体的かつ映像的な聴こえて来るとは驚きの一言だ。我が家のMITワールドの誕生である。 (2004年09月01日)


※ なんか、これで結論みたいな調子で意気込んで書いてますけど、実はここからまだ数ヶ月あれこれ格闘することになります。既に書いたことですが、結局は1月に下記のとおりの構成になり、現在ようやくこの金食い虫な病気が落ち着いて、ほっとしてます(笑)。

(給電1)Z-Code3 → (プリ)Oeacle-AC1 + (パワー)Magnum-AC2
(給電2)Z-Code3 → (UDP)Oeacle-AC1 + (CDP)Oeacle-AC1
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私の愛機 [6] ACUSTIC REVIVE SIP-8(Short Pin)

2005年06月06日 19時32分15秒 | PC+AUDIO
 愛機ってほどのものではなく、一種のオーディオ小物ですが、昨年秋ぐらいに購入して接続したままになって、今後もはずすつもりもありませんから、まぁ、愛機のひとつにはなるんでしょう。さて、コレですが、何をするのかといいますと、アンプ等の空いている入力端子差して使います。これらの空き端子は対策を施さないと一種のアンテナとなってノイズを拾い、SNや音質を悪くしている劣化させているとの理論?から作られたものですが、この方面の雑誌等で非常に評判が良いため購入してみたいという訳です。

 1個の大きさは子供の小指の先くらいです。本体は真鍮とジェラルミンというリッチな素材で出来ているらしくけっこう重いので、この重さと素材の剛性で多少は制振効果もあるなどとメーカーでは主張していますが、つなげた上で試聴してみると、確かに一聴して音が静かになったことがわかります。エレピが冴えて聴こえますし、音離れもかなりすっきり方向に変化したよう感じました。つまり効果は「SN比の向上に伴う解像度アップ」という訳で、これはやっぱりノイズを拾わないことから来る効果なんだろうな感心して、以来離せなくなっています。ただし、低音部への影響はほとんどないように思います。

 これが8個1組で約10,00円....高いですよねぇ。こんなものに1万円もかけるなんて、オーディオ病の最たるものですけど、むしろ問題なのは「1万円なら安いもんだ」などと感じるオーディオ・フリークの精神構造かもしれませんね。いや、私のことなんですが(笑)。


◆ ACUSTIC REVIVE SIP-8の紹介ページ ◆
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電線病の記録(MIT Magnum M3ic)

2005年05月30日 20時50分09秒 | PC+AUDIO
主要電源ケーブルをほぼ全てMagnum化したオレは我がシステムの音に満足していた。しかし、時折り地の底からきこえてくるのが、「オラ、オラ、インタコが全てShotgunじゃんか」という悪魔の囁き。んー、こうなったらと、試しに1本、MagnumのRCAにトライしてみる。なにしろ、オレは今、青春の記念を売っている最中だから、金はあるのだ(笑)。購入したのは、Magnum M3ic、定価117,000円の代物だ。これを定価126,000円のヘッドフォン・アンプにつなげるてみようというのだから、考えてみなくとも、かなりの暴挙ではある。とはいえ、安く買ったクセして、コレの定価がいくら!だと、自慢しても仕方がない。ともあれ、音を聴いてみる。

 くぉ~、さすがにMagnum!...予想通りの低音の沈む具合。重くも軽快でもなく調度良いタイトさだ。このさじ加減が絶妙、いかにもオレの好みにあってるんだよなぁ。次、これも予想通りなのだが、音がきわめて繊細、Shotgunのような割とロック向きな、鋭角的な音が心持ち丸まって、サックスの高い音などがヒステリックに響かず、極めてアコスティックな響きに変貌するのはさすがだ。この響きを瀟洒と呼ばずに、どんな響きが瀟洒だというのか。

 で、こんな瀟洒の音で聴くWINKはサイコーだ(おいおい-笑)。WINKの音楽は森高千里と並んで、90年代歌謡曲の最高峰だが、あのニッポン歌謡曲特有のもうこれ以上にないくらいに緻密でチープな賑々しさが、Magnumでは満喫できるのだ。Shotgunの場合、「128トラックを埋め尽くしたアレンジはこうだ、聴け!」って感じだけど、Magnumだと「128トラックを埋め尽くした音楽的意味はこうです」みたいに音楽的に表現してくれるって感じなんだよなぁ。意味はなくとも、意味ありげに聴かせてくれるといったらいいか。次はいよいよ、MG M1 Proline行きます(げっ)。

 ってな訳で、私のMITワールド第2期のはじまり、はじまり。(2004年10月26日)


※ 以上は、電線病まっさい中の去年の秋頃、某掲示板に書いたMITに関するネタです。XLRやRCAケーブルは結局、この後短期間で全てMagnum化してしまいました。電源ケーブルとスピーカー・ケーブルは更に上のOracleになった訳ですが、インタコネクトに関しては結果的にこれで打ち止めとなりました。ともあれ、当時の熱狂状態がわかる文章であります。
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私の愛機 [5]  Luxman DU-80 (UDP)

2005年05月10日 21時52分41秒 | PC+AUDIO
 SACDプレイヤーで一番最初に購入したのは、マランツSA-14でした。2001年初頭の頃だったと思います。本当はソニーのSCD-555ESが欲しかったんですけど、軒並み売り切れ状態でした。しばらく待てばよかったのかもしれないですが、なんか、その時は「もうこれ以上待ち切れん」とか思ったんでしょうね。妥協案として購入したのです。しかし、こういうものは慌てて買うもんじゃありません。自宅に帰って聴いてみたマランツは音は、私にとってアグレッシブそのもの。SACDの音....云々に前に、とにかくあの音のせり出し方になじめませんでした。半年くらい使ったものの、ラックスからDU-7が出たのを機会にそれと差額交換してしまったのです。

 で、次のDU-7ですが、こちらは一聴して馴染むものがありました。私がイメージするSACDの音に近かったとかいろいろな理屈はつけられますが、要はラックスの音が好きなんでしょうね。この機種は2年ほど愛聴させていただきましたから、特に大きな不満ものがあった訳ではありませんが、かつてのD-10のラックスの音を体験したものとしては、ある種の豊穣さみたいなものが、DU-7には欠けているかな?と考えないでもなかったのもまた事実。去年の暮にDU-80が出た時、その欠落感を埋める機種はこれだ!とばかりに、あぶく銭があったことをいいことに購入したのです。昨年の暮のことでした。

 初めて聴いた時は、「おぉ、これだ」と思いました。前述のとおり、私はDU-7に特段不満があった訳ではないのですが、DU-80を聴いてしまうと、DU-7でさえSACDという新フォーマットにやや足をすくわれ、デジタル、デジタルした音だったことを感じさせたほどです。
 とにかく、緻密で情報量満載、かといって、あまり分析的にならず音楽が素直に楽しめるというDUシリーズ譲りの特徴は生かしつつも、20kgの筐体からくる重量感ある低音を加味し、全体に音を有機的に処理しているあたり、不遜にも「やっとラックスもいい感じ掴んだな」となどと思ったものです。もちろん、D-10あたりのアナログ的な温度感のようなものを基準にすれば、当然、時代の流れを感じさせる音ではあるのですが、それにしたって、ボリューム上げてもうるさくない、滑らかでシルキー、かつリッチな音はやはりラックスそのものです。

 ということで、私のプレイヤーはCDはD-10、SACDやDVD-AはDU-80というラインナップに落ち着いてます。おそらく当分の間、このコンビが変動することはないでしょう。

◆ Luxman DU-80の紹介ページ ◆
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私の愛機 [4] NEC A-10 TYPE3 (Pre-Main Amp)

2005年04月27日 12時45分35秒 | PC+AUDIO
 NECが1983年に出した、A-10というプリメインアンプは今やオーディオ史上の伝説でしょう。99,800円という価格からは想像もつかない豪華なパーツとヘビー・デューティーな設計で、その骨太な音質とともに当時のオーディオ・ファンの度肝を抜いたものでした。

 かくいう私も、83年頃でしたか。CDプレイヤーの導入と時を同じくして、このアンプを購入しようと、勇躍して秋葉原に赴いたところ、どこも売り切れ。それもそのはず、なんでも初代のA-10は売れれば売れるほど赤字なってしまう採算度外視の代物だったらしく、結局200台しか作られなかったようで、まっ、今から思えばあるハズもなかったというところなんでしょう。ちなみにその時は私は、A-10の代わりにビクターのA-X1000というアンプを購入した訳ですが(これもかなり物量を投入したアンプでした)、どうもその時の無念さをその後もずっと引きずっていたらしく(笑)、数年後には、中古でA-10 IIを購入しましたし、昨年、別の部屋でデスクトップ・パソコン回りのサブ・システム向けに使おう!とのエクスキューズで、このA-10 IIIを購入してるんですよね。

 本当は初代A-10の音を聴きたいのですが、なにしろ中古やオークションでもあまりみかけないし、あったとしても高い。また、古いキカイなので、メンテにほぽアンプと同等の額が必要になってしまうという事情を考えると、サブ・システム用にはなかなか手が出ません。昨年、その妥協案としてA-10 IIIを購入した訳ですけど、幸いに状態が非常に良いものだったので、メンテは必要ありませんでした。ただし、ACケーブルを好みのものしたかったので、某所に頼み込んでインレット化してもらった上で現在使っています。

 さて、A-10はゴリッとした音が命です。とにかくエグい再生音という印象で、ロックやブルーノートのジャズなど本当に映える音といえます。A-10 IIIは初代に比べれば、繊細さだとか、奥行きみたいなところも重視した音との評でしたが、そうはいっても、現在の耳で聴くこのキャラはかなり強烈。サブ・システムで使っているBOSEのAM-5 IIのポップでカラっとしたメリハリ調が、ソリッドで低音がズシリと沈み込むハードボイルドな音にシフトして聴こえるのは、A-10 IIIのキャラ故でしょう。このサブ・システムは、デスクトップ・パソコンに向かっている時に、BGMとしてジャズを流すことが多い訳ですけど、小音量でこれだけコシのある音で鳴ってくれれば大満足。ついでに書けば、あまりに繊細で透明になり過ぎた、最近のオーディオのアンチテーゼとして聴いても、懐かしいやら、新鮮やらでけっこう楽しいものがあります。

 それにしても、またぞろ思うのは、IIやIIIでこの音だったら、初代A-10はどんな音なんだろう....って疑問。そう考えると、直ぐに欲しくなってくるのは人情ってもの(オレだけか-笑)。で、いてもたってもいられず、さっきオークション確認したところ、どうやら初代A-10出品は現在ないようでした。あぁ、よかった(笑)。


◆ ダイナミックテストを飾った名器達「A-10編」 ◆
◆ オーディオ懐古録にあるオリジナルA-10の記事 ◆
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MIT フリーク

2005年04月15日 18時00分00秒 | PC+AUDIO
 2月16日に「不治の病か?電線病! -MIT OracleAC-1-」という記事を書かせてもらいましたが、以来、電線病はぴたりと止みました。一応満足したというか、いくらなんでもこれ以上金がねぇというか....(笑)。

 で、最近物忘れが激しいので、試しに6月からこの2月までの私が入手したMITのケーブルを思い出しつつ、リストアップしたところ、なんと9ケ月間で21本購入していることに気がつきました。ここにはサブ・システムで使っているZ-CORD1,2やTerninatorなんかは含んでいませんから、それを入れれば多分30本は超えているでしょう。マジで病気です。四半世紀かけてコレクションしたレコードをオークションでレコード売ったおかげで、あぶく銭が潤沢にあったおかげで、可能であったこととはいえ、これに費やした金額は数えたくないですね(笑)。

 そんな訳で、これまで気がついた点などを書いてみると、SHOTGUNとMAGNUMについては、前者がメリハリ調で元気が良くロックやフュージョン向き、後者はレンジが広く、低音も沈むものの、落ち着いた音でクラシックやモダン・ジャズがお似合いといった印象を受けました。最上位となるORACLEはACケーブルしか使っていませんが、怒濤の低音パワーをベースに、Magnumの繊細さ、SHOTGUNのメリハリすら持ち合わせるという感じで、ひとつの究極ですね。ただし、SHOTGUN->MAGNUM->ORACLEとグレードアップを続けていく、やはり最初にMITをつなげた時に感じた驚きのようなものは、グレード上げても段々と感じなくなってくるのもまた事実。ORACLE AC1-の3連打で、私のMITフリークも一息ついたというところでしょうか。

・ スピーカー・ケーブル
  MAGNUM S1 Bi-Wire(Pwr-Spk)
   [remove]....SHOTGUN S1 Bi-Wire(Pwr-Spk)

・ XLR&RCAケーブル
  MAGNUM S1 XLR x2(CDP-Pre,UDP-Pre)
  MAGNUM S2 RCA (Pre-SpkAmp)
  MAGNUM S3 XLR (Pre-Pwr)
   [remove]....SHOTGUN S3 XLR(Pre-Pwr), SHOTGUN S2 RCA(Pre-SpkAmp), SHOTGUN S1 XLR x2(UDP-Pre,CDP-Pre
  
・ ACケーブル
  Z-CORD 3 x3(Tap)
  MAGNUM AC1(Pre->HpAmp)
  MAGNUM AC2(Pwr)
  ORACLE AC1-Z-CORD AC1 X3(UDP,CDP,Pre)
   [remove]....SHOTGUN AC1(Pre), SHOTGUN AC2(Pwr->HpkAmp), MAGNUM AC1 x2 (UDP,UDP)
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私の愛機 [4] Luxman C-9II & M-10II (AMP)

2005年03月31日 01時10分45秒 | PC+AUDIO
 私のセパレート・アンプの使用歴は

・プリ
 C5(1998/06) → C7(1999/06) → C9II(2001/06)
・パワー
 M7(1998/06) → M10II(2000/06)

で分かるとおり、現在まで全てラックスです。当初の選択肢として同じ価格帯でアキュフェーズもあった訳ですが、かのメーカーも機器については、その前に使っていたプリメインがE-305という機種だったので、違った音を聴きたいとの思惑から選択肢からはずれました。

 初めての組み合わせはC5&M7でしたが、一聴してちまちましない重厚にして雄大なラックスの音に魅了されました。また、セパレート・アンプというキカイを所有する満足感のようなものも大きかったです。以降、徐々にグレードアップして、5年ほど前から今のC9II&M10IIという組み合わせになり、ずっとこれで固定しています。ラックスは更にこの上として、C10II&B10×2という究極の組み合わせもあった訳ですが、残念ながらそこまで追求するには、経済的な負担が大きくなりすぎました。また、そこまで行くのなら、いっそことムンドかマーク・レヴィンソンみたいな舶来の方にいきたいみたいな気持ちがあったのも確か....。

 とはいえ、これまで機種変更しなかったところを見ると、この組み合わせはやっぱ私にとって満足度が高いということなんでしょう。同社のCDプレイヤーD-10のところも似たようなこと書きましたけど、あまり過剰に分析的にならず、ゆったりと音楽を楽しめるのが良いんですね(その意味では、Victorの感触に近いかも)。いや、ひょっとすると舶来品などに比べれば、やっぱ日本製らしく基本的には高解像度、分析系なスペック重視な音なのかもしれませんが、ちょっと緩めなさじ加減が個人的な好みにハマっているんでしょう、絶妙です。
 ついでに書けば、個人的にはこのアンプの電源やXLR接続にMITのMagnumのケーブルを使った組み合わせは極上だと思います。でも、ラックスとMITと合うなんていうのは私だけですかねぇ~。


◆ Wayback Machine にアーカイブされた、在りし日(1998年)のLuxman C-9IIの紹介ページ ◆
◆  同 M-10IIの紹介ページ ◆
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iPod Shuffle

2005年03月22日 23時36分32秒 | PC+AUDIO
 これで私が購入したiPodも3台目となりましたが、今度のはさすがにサイズと価格にインパクトあります。とにかく軽く、さわった感じがいかにも樹脂製っぽくて、これまでのような高級感はほとんどなし、カッコは良いがなんかカジュアルな消耗品って印象。

 で、一応、建前としてはシャッフル・プレイというのが売りなようですけど、これはどう考えてもサイズと価格を両立させるために、あえて「ディスプレイなし」にしたエクスキューズでしょう。ただ。様々な機能の中のone of Themとしてシャッフルがあるのと、こういう風に機能をそぎ落とした結果、シャッフル・プレイをメインに出すのではやはり印象としてはまるで違います。
 なにしろ、ディスプレイなし、スキップも一曲単位ですから、iPodのような沢山の曲にスムースにアクセスできない。だから、思い切って選曲は機械任せしてしまうという、ある種機能的な縛りを、逆に「売り」に転嫁してしまうあたりは、さすがAppleというかジョブスです。好き嫌い善し悪しはもちろん別問題だとしても、そもそもこうした発想がApple以外からは出てこないこともまた確か。個人的には冴えていると思います。

 そんな訳で、しばらくの間シャッフルを試してみて、また感想を書きたいと思います。確かにおもしろいことはおもしろいです....。


PS:あと、音質ですが従来の従来型のiPodとほとんど変わりません。iPodより良いという人もいるようだけど、良いにせよ悪いにせよ、些細な違いでしょう。
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私の愛機 [3] STAX Lambda Nova Signature(EarSpeaker)

2005年03月12日 00時30分00秒 | PC+AUDIO
 スタックスのヘッドフォンは、一般的なヘッドフォンとは全くことなる仕組みで鳴るコンデンサー型ヘッドフォンといいます。入力も変わっていて、アンプやCDPなどにあるヘッドフォン・ジャックからは鳴らすことはできず(そもそもあすこには入りませんけど)、専用のヘッドフォン・アンプみたいなものが必要です。とまぁ、ここまで書いてくれば、なんとなく分かっていただけると思うのですが、Staxというのは非常にマニアックなヘッドフォンではあるんですね(笑)。

 で、スタックスのヘッドフォンを私は20代の中盤頃知りました。最初に購入したのは確かSR-ΛPROで、ドライバーはSRD-7MK2だったと思います。とにかく一聴して、その高い分解能と、ベタつかず、まるで羽毛のように軽やかな繊細さに驚愕したものです。それまでも決して安いヘッドフォンを使っていた訳ではないのですが、それらとはあまりに別次元の音がしたので、すぐさまその音の虜になり、場合によっては昼でもこれを使って大音量で音楽を聴いていたくらいです。まっ、早い話、スピーカーの音がスタックスに完璧に負けていた訳ですが(笑)。

 それから、約10年後に購入したのが、Lambda Nova SignatureとSRM-T1Wを組み合わせたSYSTEM Wというセットで、多分、13万くらいしたと思います。高い買い物でしたが、これまで以上の明快さと、真暖色系な量感がプラスされた、それはもう惚れ惚れするくらい素晴らしい音質で、13万という価格は一聴して納得できました。同時に「いつか、このくらい音をスピーカーで鳴らすとすれば、それにはいったい何百万かかるんだ?」と思って、ため息もでましたが....(笑)。ともあれ、これもまた以降10年近く使っていくことなります。

 そして、1~2年前ですが、ついに「究極のStax」といわるSR-007+SRM-007tを踏ん張って購入しました(価格は合わせて30万!)。さすがに最高峰といわれるだけあって、これまでのStaxのイメージを覆すような、雄大な低音とリッチな音の感触は確かに素晴らしかったものの、しばらく使っているうちにどうも音が厚手過ぎるというか、あまりアナログライク過ぎるのが肌にあわず(クラシックだけなら、極上なんですが)、結局、Lambda Nova Sに戻すことなったのです。

 そんな訳で、このLambda Nova Sは、私が日々愛好するオーディオ機器で、もっとも古参かつ使用頻度の高いのものとなりました。私はStaxの音が大好きなので、実は前述の商品の他にも、ケージタイプで軽い装着感のSR-αPROや今や伝説的な籠型のデザインで、音が前方から聴こえる!SR-ΣPROなども所有しておるのですが、装着感といい、音質といい、やはり自分にはLambda Nova Sが一番なようです。ここ数年、自室のオーディオ・システムのグレードが急速に上がったため、もはや「スピーカーの音がスタックスに負ける」ということはありませんが、JBLを真夜中に鳴らすことなど現在の環境では不可能ですから、夜ともなればスタックスの登場と相成る訳でして、これからも長いつきあいになりそうです。
 

<私の使ったSTAXの機種>
 ・ SR-ΛPRO(1982)
 ・ SR-αPRO(1985)
 ・ SR-ΣPRO(1987)
 ・ Lambda Nova Signature(1994)
 ・ SR-003 (1997~)
 ・ SR-007 (1998~)

 ・ SRD-7MK2(1985)
 ・ SRM-T1W(1994)
 ・ SRM-007t (1998~)
 ・ SRM-717 (2000~)


◆ STAX Unoffcial Pageに商会されているLambda Nova Signature(1994)の紹介ページ ◆
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私の愛機 [2] JBL STUDIO MONITOR 4344MkII (Speaker)

2005年03月06日 13時14分55秒 | PC+AUDIO
 このスピーカーには苦労しました。JBLのスピーカーはじゃじゃ馬で手なずけるのに苦労するとはよくいわれることですが、まさに身をもって体験したというところです。

 これの前に私は、B&WのMatrix801というスピーカーを使っていたのですが、スピーカーの王者たるJBLも一度は使ってみたいという欲求から、Matrix801の音に特に不満を感じていた訳でもないのに、ほとんど気まぐれみたいな成り行きでこの4344mkIIにスウィッチしたのです。2002年の夏のことでした。大汗かきながらセッティングし、胸ときめかせながら聴いたのですが、一聴して愕然、なにせ音に立体感がない、低音はペラペラ、乾いて潤いがない高域と、「なんだよ、JBLってこんな情けねぇ音だったのか。あぁ、オレはなんでこんもの買っちまんだ」みたいな独り言を何回もつぶやき、しばらくは後悔の嵐でした。

 ところが、それから数ヶ月後、11月頃からですかね。俄然音が良くなってきたんです。こんなデカいスピーカーはおいそれと動かせませんから、この数ヶ月の間、細かいチューニングしたくらいで、そんなにドラスティックなチューニングは施してませんから、どう考えてもエージングの効果が出てきたとしか思えない。でも、私の場合、これをを中古で買いましたから、エージングなど基本的に終了していたとハズで、なぜそうなったのか、今もって謎です。(まぁ、中古でもエージング効果はあるとおっしゃる方もいますが....)

 ともあれ、3ヶ月目にして、音のキレ、低音の量感、ヴォーカルのリアルさみたいなところが、なんともうれしくなるくらいに向上したものですから、調子にのって同社のスーパー・ツイーターを購入したところ、これがまた効果抜群。繊細さ、透明感が一挙に増して、この時点でよーやく、私的には前機種のMatrix801並のレベルになったと納得し、自宅の狭い部屋だとまるで、畳を立てかけたように見える巨大なスピーカーに愛着を感じるようになったのでした。

 以降、これを愛聴しております。やはりJBLは楽器音のリアルさや時に攻撃的とさえ思える音のせり出し方がサイコーで、誰もがいうとおり、ジャズやロックなんかは抜群のノリで再生します。ただ、クラシック、特にホール・トーンをまるごと収録したようなソースだと、B&Wの立体感を体験してしまった者としては、やや物足りなさを感じないでもないので、そのあたりはアンプやCDPのキャラで補って、ケーブルで微調整してるという感じですかね。特にケーブルはあれこれ替えては、あすこが出た、ここが引っ込んだと悩みまくりました。いったい何本とりかえたことか。

 そんな訳で、我が家の4344mkIIがクラシックでもとりあえずそこそこのバランスで鳴るまで、半年ほどかかりました。本当に苦労しました。今にして思えば、その時にケーブルをMITに替えていれば、話は一挙に解決だったのかもしれませんが、思えば、当時の私はたかだかケーブルに10万以上出す気になどとてもならないという、まだまだ正常な思考回路を有していたんですね(笑)。どっちが幸福だったのか....。


PS:考えてみると、私がラックスのアンプやCDPが好きなのは、スピーカーがJBLだからかもしれんなぁ。

◆ Wayback Machine にアーカイブされた、在りし日(1998年)のJBL Studio Monitor 4344MkIIの紹介ページ ◆
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私の愛機 Luxman D-10 (CDP)

2005年02月18日 21時00分00秒 | PC+AUDIO
 私の愛用するCDプレイヤーであります。D-10というラックスマンという日本のメーカーによる製品。私は数年前、これがまだ現行製品だった最後の頃に購入して、2年ほど使用した後、売り払ってしまいました。スピーカーをJBLにしたり、SACDプレイヤーを購入したりしているうちに、このキカイの音がなんとなく寝ぼけた、生彩を欠くようなものだと思えてきたからでした。

 ところがこれの後継として、私が勇んで購入したエソテリック(Teac)というメーカーのX50Wというプレイヤーの音に-これも2年ほど使いましたが-、私はついぞ馴染むことがありませんでした。X50Wというキカイは、VRDSというエソテリック得意のピックアップ・メカで、CDの情報を極限まで拾い、とにかく緻密でシャープな音像、剛直でタイトな低音と、いかにもHiFi的な音なのが特徴だったのですが、私にとってこれは最後まで、おもしろみのない、事務的な再生音にしか感じられなかったのです。

 そうなると、思い出すのはかつて売り払ってしまったD-10のことです。しかし、今更、D-10を購入しようにも、既に生産中止になっている製品の新品などどこにもありません(まぁ、仮に新品があったとしても、50万もするCDプレイヤーをおいそれと購入することはできませんが-笑)。中古も近くのショップではまず出ないし....などと思いながら、D-10への想いは募るばかり。ところが昨年の11月、これがオークションに出ているのを発見、オークションでこういう代物を買うのは始めてだったので、ちょい心配もありましたが、欲望には勝てず即購入しました。

 商品が到着した時は、うれしかったなぁ。アホみたいだけど「おぉ、お帰りっ!」って感じだったですもん。で、本当にうれしくなったのは、2年ぶりにD-10の音が自宅で鳴った時です。「あぁ、これだぁ!」って感じでした。ふっくらとした低域をベースにした、とても暖い音が部屋に広がりました。それでいてシルクのような高域がアクセント的にキラって輝くあたりも絶妙でした。まぁ、私はプリもパワーもラックスマンですから、要するにラックスマンの音が好きなんでしょうけど、残念ながら、同社がそれ以降に出した、DU-10やDU-7、後、先日出たばかりで、我が家のSACDプレイヤーの仲間入りしたDU-80も、D-10の「音楽的な音」に比べれば、確実に高精細&スピード感重視なHiFi方向に変わってますから、私にとってはこのキカイはまさに一期一会的なものだったように思います。これで聴くモダン・ジャズやクラシックは本当にいいです。ゆったりと音楽に対峙できるのが良いんですね。これからも大事にしたいと思ってます。

◆ Wayback Machine にアーカイブされた、在りし日(1998年)のLuxmanD-10の紹介ページ ◆
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不治の病か?電線病! -MIT OracleAC-1-

2005年02月16日 21時25分00秒 | PC+AUDIO
 電線病という病気をご存じですか?。伝染病じゃありません、電線病です。オーディオ・マニアが嵩じて、アンプとスピーカの間、CDプレイヤーとアンプ、果ては電源ケーブルを次々に替えては、××に変えたら低音が出ただの、いや、○○は解像度が上がった!とかに一喜一憂する、ほとんどカタギの方には理解しがたい病気です。しかも、そのケーブルというのがほとんど常識では考えられないくらい高額な、ワンセット何万はざらで、場合によって何十万もするものすら購入してしまうという、ほとんど常人のレンジではおよそ図り難い、なんとも酔狂な病気なんですね。いや、これって人のことを誹謗している訳ではありません。自分のことなんです、えぇ(笑)。

 あれこれケーブルを変えては一喜一憂という行為は、かれこれ20年前から不定期にやってきましたが、その酔狂ぶりが度を超えたのは、昨年の夏のこと。MIT(Music-Interface-Technologies)というカリフォルニアにある会社で制作されたShotgunというスピーカー・ケーブルに20万近い大枚をつぎ込んだ時からです。
 
 根が小心者な私ですから、こんな大金を投資して、音が良くならなかったらどうしようと、購入するまでの数週間は不安で一杯だったのですが、変えてみたらびっくり!。なんのことはない高域、低域ともにぐんと伸び、透明感が異様に高まった結果、ヴォーカルはやたらと実在感を増し、コーラスはくっきり分離する。バスドラムはズシンと響くは、パーカスは立体的に響くはで、もう何を聴いても、音楽にこれまでとは違ったニュアンスが感じ取れるようになってしまったんです。何十万もするアンプだのプレイヤーにグレードアップした時の感激すら上回る....ってのは、オーバーですが、まぁ、それに匹敵するくらいの効果を感じた訳です。その時なんですよ。「何十万もするハイ・エンド・ケーブルって、本当に値段なりの価値があるものなのか?」って疑問が雲散霧消し、重度の電線病になったのは....。

 さて、本日、購入したのは前記MIT社のOracle(Z-CORD)-AC1という代物です。MITの電源ケーブルは、既にこの半年の間、ShotgunからMagnumへと、徐々にグレード上げてきた訳ですが、OracleはMIT社でも、最高グレードでして、定価10万代後半はする超弩級電源ケーブルです。その姿はさながら、「途中に牛乳パックが付いた、真っ黒な大蛇」です。フィルタリング・モジュールらしき謎の箱がついているのが、MITの特徴ですが、ルックスはともかくとして、はやる心を抑えつつ接続、わくわくしながら一聴しすると、「うっ、こりゃ、凄えっ!」って感じ。ともかく、繊細さや緻密さを犠牲することなく、音圧が上がり、ダイナミックさが増す、驚異です。その変化の度合いは、前記のとおりアンプやプレイヤーにグレードアップしたのに匹敵するんじゃないかと思えるほどで、とにかく、現在「凄えっ!、凄えっ!」の連打なのであります(アホ)。

 ところで、ケーブルで音が変わるってのは、実は科学的にはなんにも証明されてないらしいです。ブラインド・テストだと識別できないってな結果も出たことあるようだし....。で、そのあたりを捉えて、「ケーブルに金をつぎ込むのは、某幸福の壺にお布施すると同じだ」などという鋭い指摘をなさる方もいるようです。かくいう私も....っていうか、私のような病魔に冒されている人間ですら、実は時にそんな気がしないでもない時はあります。例えば、何故太いケーブルだと太い音に変わったように感じるのか、硬いケーブルだと硬質な音で鳴るのは何故なのか、これらはひょっとすると先入観なのではないかって....(笑)。

 だけど、人間なんてしょせん先入観の固まりですよ。どっかの大学オケが演奏したモーツァルトでも、ウィーンフィルが演奏したと言われれば、大学の音楽教える教授でもそのように聴こえてしまうなんて話もありますからね。先入観なら先入観でもいい、それで自分が幸福なら、あえてそれに騙されてやろうじゃんとか、最近は思ってます。酔狂だなぁ>オレ。


◆ 途中に牛乳パックが付いた、真っ黒な大蛇の図 ◆
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