市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

極限まで簡単に

2013-06-02 | 財政
今日も、『「広報いちはら」を見て思う』 の第2弾です(笑)
今回は、4面・5面の、「平成25年度予算」について。

市民の皆さんから預かった大事な税金がどのくらいで、それを今年度どのように使うか、というとても大事な情報です。
紙面はカラーで構成もすっきり見やすいですね。特に『家計に例えるとどのくらい?』のコーナーなんか、年収500万円の家庭の家計に置き換えていて、ぐっと身近に感じることができます。
へ~、医療費(生活保護費や各種手当)が毎月10万円近くもかかっているんだ・・・とか、
え、貯金は月々203円ぽっち??・・・なんて。

でも、やっぱり全体的にわかりにくい。独特の用語が難しいんですよね。
「第3セクター等改革推進債の活用」とか、「ネーミングライツの導入」「受益者負担の適正化」「プライマリーバランスの均衡」「経常的財源」「財政調整基金」・・・・・

近頃は、中学生でもわかるように予算概要の表現を工夫したり、市民団体が市民目線の財政白書を作ったりするなど、わがまちの財政状況をいかに住民に知らせるか、という取り組みに力を入れている自治体がどんどん増えてきました。

「税金は少しでも安く」と住民が願うのはいつの時代も同じですが、それでも経済が右肩上がりの時代は、いったん払ってしまえば後の使い道はお上にお任せ、という感覚が、多くの人にあったのではないでしょうか。
ところが、現在のように経済状況が悪化している時代では、行政のお金の使い道に対する住民の眼は、格段に厳しくなりました。また、行政側も、苦しい台所事情を住民に知らせてどうにか理解してもらう必要性が高まってきました。
昨今の、各自治体が財政状況の公開に工夫を凝らす傾向は、そんな社会事情が背景にあるのですね。

市原市は、以前から財政白書を発行するなど前向きに取り組んでいる方なのですが、限られた紙面で誰もがわかるように伝えるって、本当に難しいと思います。

それだけ、自治体財政は複雑ってことなんですね。


ちょうど昨日の話なのですが、
つけっ放しにしていたTVから、
「これからの科学者は、コミュニケーション能力が必要だ」というフレーズが耳に入ってきました。
複雑で専門用語が多い科学の世界でも、専門家に対してだけではなく、一般の人にもわかりやすく伝えることができる能力が求められる時代である、というのです。

あのアインシュタインも、こんなことを述べていたそうですよ(^^)

物理学の理論を説明するときは、子どもでさえも理解できるように極限まで簡単に。ただし、省略してはいけない

黄金の国、再び

2013-06-01 | 環境
今日から6月!
玄関先の白いアジサイ“アナベル”の緑色の蕾が、だんだん白く染まってきました。
アジサイ、大好きです。梅雨の時期の憂鬱な気分も吹き飛びます。家のアナベルも、今年はたくさん蕾をつけているので、とても楽しみです。


さて、1日は広報紙「いちはら」の発行日です。市原市民の皆さん、もう今号は読みましたね??

一面特集は、前回のブログでもご紹介した「市原湖畔美術館 リニューアルオープン」です。
全景の写真がどどーんと載っています。とてもモダンな外観です。
敷地内のイタリアンレストラン「Pizzeria BOSSO(ピッツェリア ボッソ)」では、本格的な石釜焼きピザを提供します。こちらも楽しみですね。「BOSSO(ボッソ)」は、「房総」から名づけられたそうです(^^)。

それから、
ひっそり・小さ~くですが、七面に「使用済み電子機器などのイベント回収」のお知らせが載っています。使用済みの電子機器を、市が主催するイベント(エコフェアや五井臨海まつり)の際に回収しますよ、という内容です。

実は、今年の4月から、「小型家電リサイクル法」という法律が施行されました。
これは、市町村が、家庭から出る使用済の小型電子機器の回収に取り組みなさい、というものです。電子機器に含まれているレアメタルのリサイクル促進を目的としています。

日本は資源の乏しい国とよく言われていますが、実はそうでもないんです。
毎年国内で廃棄されている電子機器に含まれるインジウム、スズ、金、プラチナなどのレアメタルは計27.9万トン、金額にして844億円(市原市の年間予算額に匹敵)にものぼる都市鉱山大国なのです。
特に金は世界一の埋蔵量なんだそうですよ。まさに黄金の国、ジパング!?

実は私、先の議会で、これに関連した事柄を取り上げました。

小型家電リサイクルの仕組みを一歩進めて、市が集めた小型家電を、福祉作業所で障害者がきれいに分解・分別してからリサイクル業者に引き渡す、という、環境と福祉のクロスファンクションの提案です。すでに神奈川県伊勢原市など、先行モデルもあります。

解体・分別はとても根気のいる作業で、普通の人間なら根を上げてしまうところなのですが、逆に知的障害者、特に自閉症の方にはとても適しているため、現在多くの作業所で行われています。でも、肝心の小型家電が思うように集まらないのが悩みの種でした。 
そこに市が関与することで、福祉作業所は自主生産事業のほかに安定した収入源を得られ、障害者自身が資源循環の重要な担い手となり、市の方も、手作業の分別によってより高純度の資源としてリサイクル業者に引き渡すことができ、レアメタルリサイクルとゴミ削減の目的を果たせる、という一石二鳥の素晴らしい取り組みなのです。

市は「今後検討します」という答弁でした。リサイクル事業すらまだ始まったばかりなので、無理もないのですが・・・。
ともかく、成り行きを注視していきたいと思います。

市民の皆さんも、家の中に小型電子機器が眠っていたら、市の回収にご協力を(^^)/

皆さんの応援が励みになっています


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