市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

10年後の「まちの姿」を語ろう

2015-11-10 | イベント
先のブログの、紫波町への視察報告を読んでくださった何人かの方から、
「いいところへ行きましたね」
と声をかけていただきました。
本当はお知らせしたいことはもっとたくさんあったのですが、睡魔に負けてしまいまして。。スミマセン(笑)。

でも、蛇足かもしれませんが敢えてもう一点。
これは青森市もそうだったのですが、説明して下さった行政マンが、とってもイケメン!!だったんです。
いえ、変な意味ではなくて(^_^;)、
自分たちが新しいまちの未来を創っていくんだという自信とやりがいに満ち溢れていたというか・・・。
こういう時の男性の顔って、キラキラしていて本当に素敵だと思います。

もちろん、市原市も決して負けてないと思います。
先日の日曜日は市内でこんな会議が開かれていたので傍聴しました。
第2回「いちはら未来会議」~市原市の目指すべき都市の状態について~


これは、現在市が策定している新しいまちづくり計画(新総合計画)を市民参加で進めるための、市民と行政との合同会議です。第1回目は先月行われました。

今回は、10代から90代までの各世代・各地区から無作為抽出で選ばれた約100名の市民委員の皆さんが、
「地域活力」「福祉・教育」「都市形成」「子育て・教育」「環境」という5つのカテゴリーごとの班に分かれて、市の現状を確認したうえで、「10年後の目指すべき都市像」を話し合いました。
もちろん、各班には職員も交じっています。



例えば、
「市原市の観光者の人数は最高が平成15年の418万人。平成26年は343万人で、そのうちの半分以上はゴルフ客。2番目はどこだと思いますか?正解は『こどもの国』で、30万人です」
なんてトリビア話を職員から聞くことができる機会なんて、なかなかありそうでないものです。
10代の若者とお年寄りが一緒に会議をするなんてことも、滅多にないことですよね。それだけでも意味があることだと思います。
無作為抽出ですから、ほとんどの方が初対面同士のはずなのですが、どの班もとても活発に議論が交わされていました。

会議も終盤になると、このように代表者が発表するまでになるのですから、不思議なものです。


最後の全体会議で、テーマごとの発表。


予定では、今後1月の第3回目の会議を経て、年度末には計画の基本構想の骨子案が出来上がる事になっています。
でも、行政と市民がフラットな関係で市政について語り合う、こんな機会は多ければ多いほどいいと思います。

そう言えば、先日のブログの紫波町でも100回以上住民説明会を開いたと聞きました。
実は、開発の舞台となった紫波中央駅の反対側の土地の住民の理解がなかなか得られず、苦労をされたようです。
当時の町長曰く、
「町長の役割は壊れたテープレコーダー。同じことをグルグル、グルグル何回もしゃべる。そうしているうちに、住民の人たちもやがて理解してくれるようになります」。
今となれば笑い話かもしれませんが、当時は大変だったと思います。
それでも、これが必ずまちの将来の利益になる、絶対に成し遂げるんだ、というトップの想いは必ず住民の心を動かすものです。
こういうトップダウンは、大いにアリですよね。

紫波町の開発に関わった東洋大学の根本教授も、こうアドバイスしたそうです。
「地域開発で一番よくないのは、みんなにいい顔をすること。いい顔なんかできないのに、嘘をついて、結局中途半端になる。それが通常、地域開発が失敗する原因です。一つ一つの地域に出向いて、100回でも200回でも説明を行うこと。その際は、住民の話を聞くだけではなく、行政の想いも伝えること」

市原市でも、今回の新総合計画づくりをきっかけに、こんな動きが育つことを願っています。

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