市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

驚きと感動の連続・蒲郡市視察 2

2024-04-19 | 高齢者
高齢者福祉について、蒲郡市福祉部・長寿課の職員の方々から説明を受けました。

いくつか独自の事業を行っていて、
その中で特に印象に残った事業として、まず「認知症等個人賠償責任保険事業」。
認知症によるひとり歩きで発生した事故に備えた保険で、市が契約者となります。

ひとり歩きで発生した事故と言えば・・・
2007年に、愛知県内で認知症の高齢男性が電車にはねられて亡くなり、
遺族が鉄道会社から高額な損害賠償を請求された訴訟が、大きな物議を醸しました。
ご記憶の方も多いと思います。
私も、知的障害の長男が行方不明で何度も警察のお世話になっていたので、人ごとではなかった・・・
蒲郡市の同事業は、この事故がきっかけで始められたのだそうです。

もう一つは、
人工呼吸器利用者や在宅酸素療養者への災害時における支援。
こちらの事業のきっかけは、2018年に東三河を襲った台風による大規模停電でした。
患者の不安の声を受け、すぐさま行政が立ち上がりました。
医師会・市民病院・中部電力・医療機器メーカー・保健所と、
「蒲郡電源あんしんネットワーク 」を設立。
対象者の全数把握と登録の呼びかけ、
情報連携システム「電子@連絡帳」を利用した有事の際の患者の状況把握、
ボートレース場を活用した専用避難場所の確保
などに取組みました。

一通り説明を伺って私たちが最も感心したのが、
「蒲郡市は、市民や社会のニーズをキャッチするアンテナが高い!」ということ。
例えば、認知症高齢者のご遺族が高額の賠償を請求された件。
このニュースに接しても他人事で何も動かない自治体と、
我がまちの住民も同様に困るのではないか、これはなんとかしなければ、と
自分事として捉える自治体とでは、
自ずと市民サービスの質に差が出てくるでしょう。
課題解決に向けて知恵を絞り試行錯誤する姿勢も素晴らしいの一言です。

皆で口々に
「蒲郡市さんの視察だけで、6月議会の質問が完成します!」
と伝えると、
「いや~、それは・・・どうかお手柔らかに・・・」
と苦笑してらっしゃいましたが^^

蒲郡市は有数のみかん産地。様々な品種のみかんが一年中収穫できるそうです。
庁舎の入り口にある、ハートみかんパネルの前で記念撮影。
「いいお話だったね~!」

ポストにもみかん♪



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