市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

認知症の関係者の声を聴いて

2020-10-18 | 高齢者
写真は、コルチカム「ウォーターリリー」。

コルチカムは、こうして転がしておくだけで花が咲くんですよ。「空気栽培」っていいます。
私は100円ショップの小さい木箱に入れてみました。水耕栽培よりも更にお手軽ですね。
毎日眺めるのが楽しみです♬

さて昨日は、
認知症のご本人やご家族、その他介護専門職などの方々のために、辰巳公民館で月に一度開かれる相談会にお邪魔しました。
主宰されているのは大阪工業大学情報科学部客員教授の安田清先生です。言語聴覚士として千葉労災病院の物忘れ外来も担当されていました。

この日集まっていたのは30名ぐらいで、二つのグループに分かれ、近況や困っている事などを座談会形式で自由に出し合っていました。
先生はもちろん参加者同士の互いの経験からのアドバイスもあって、それがとても和やかでいい雰囲気なんですね。
この座談会そのものが、ご家族や当事者にとって良い息抜きやリハビリになっているようでした。

例えば
「(認知症の)夫が補聴器を嫌がって困る」という悩みに対し、
誰かが「補聴器は慣れが必要だからね。つけたり外したりするより、慣れるまでつけっ放しにした方がいいよ」とアドバイス。
また誰かが「耳につけたままで、スイッチをオンオフすると良いよ」
すると先生が「今はスマホで、手元でオンオフできるのもありますよ」
と、こんな具合。

「妻の顔も忘れてしまう」はよく聞く話です。
でも、「今の顔は忘れても、なぜか若いころの顔はしっかり覚えているんです・・・」
すると先生が
「昔の写真と、少しづつ年を重ねた時点の顔写真を何枚か用意しておいて、『あんたダレ?』と言われたら、すぐに順番に取り出して見せるようにすればいいんですよ」。
これには一同大爆笑。

コロナ禍によって家に閉じこもるようになって、やはり認知症が進んだという声も上がりました。
また、施設に入所されている方は一切面会できなくなってしまったそうで、これも心配です。
事業者がオンライン面会の設備を導入した場合、国の補助制度もあるのですが、なかなか進んでいないようです。
施設だけではなく、介護や防災時の安否確認など高齢者の生活の様々な場面で、IT技術が活かされる可能性はもっとあるはずです。

私に対しても、皆さんからたくさんの質問や要望が寄せられました。
公共交通の不自由さや、災害時の避難に対する不安の声が多くを占めました。
市民の声・当事者の声は、本当に貴重で勉強になりますね。議会での提言にしっかり繋げなければ!


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