市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

松本市視察 1日目

2012-04-25 | エネルギー
現在視察のため、松本市に2泊3日の予定で訪れています。
今日はその第一日目。取り急ぎ、簡単ですが報告いたします。

お昼頃に松本駅に到着し、さっそく松本市役所へ向かいました。

市役所は駅から徒歩で約15分ほど、国宝・松本城の隣にあります。
桜がちょうど満開でした(^^)



こちらが松本市役所です。


市役所内のロビーには、小さいお子さんを遊ばせることができるコーナーや


授乳室も!




つい先日、市原市の若いお母さん方から、「市役所や公共施設に授乳室があれば・・・」という訴えを伺ったばかりだったので、真っ先に目が行ってしまいました。


さて、今日聞き取りにお邪魔したのは、市民環境部・環境政策課です。
主に新エネルギーの取り組みについて伺いました。

お話してくださった武井部長。手にされているのは、今年度市職員全員に支給された防災服です。


市内の旧波田町地域には、農業用水路を利用した小水力発電実証試験施機「波田水車」があります。
平成17年に策定した「新エネルギービジョン」によりプロジェクトチームが組織され、県の助成事業を活用して、産・官・学の三者連携と地元土地改良区の協力によって平成20年に設置されました。

発電量は250~300ワットとわずかなものですが、電気を利用して川床や遊歩道をライトアップしたり、「小水力発電フォーラム」や「自然エネルギーコンテスト」の開催など、波田水車は新エネルギーへの取り組みのシンボルと地域の活性化、また、環境教育提供の場として、大きな役割を果たしています。

実際に水車まで案内していただきました。毎年全国から大勢の方が視察に訪れているそうです。


昔ながらの水車のイメージそのままですね。

小水力発電の設置に関する一番の課題は、やはり水利権の問題と、電気事業法・河川法などの法規制、そして電力会社との売電協議。これらをクリアするのに3年以上はかかるそうです。
これらの規制の緩和が、今後の小水力発電普及への大きな鍵となるようです。


そのほか、松本市が自然エネルギーで最も力を入れているのが、太陽光発電。
日照時間は年2000時間と、全国でも指折りの長さを活かし、平成27年度までに市内すべての小中学校にソーラーパネルを設置する予定なのだそうです。
学校施設は災害時には避難所として活用されるので、こうした自家発電の取り組みは防災の観点からもたいへん理にかなっています。

市役所にももちろんあります。
こちらは、市役所駐車場に設置されたソーラーパネルです。


パネルの右端には、電気自動車の急速充電スタンドも!


市の公用車のうち3台が電気自動車なのだそうです。
こちらでは、市役所を訪れた市民が無料で充電することができます。
観光都市として、クリーンな電気自動車の普及をアピールする意味合いもあるようです。

市役所の入り口には、毎日の発電量や使用量の状況などが、市民にもわかりやすく掲示されてありました。


このように、消費電力を「見える化」することが、無駄なエネルギー消費の削減にとても有効なのですね。

小水力発電といい、太陽光発電といい、市自らが積極的にクリーンエネルギーに取り組む姿勢をアピールすることは、非常に意味のあることだと思います。
今後の市原市への提言として、大いに参考になりました。

説明してくださった武井部長、羽田野課長補佐、そして波田水車設置に奔走された波田支所の百瀬課長補佐、
お忙しい中ありがとうございました。

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