市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

福島からの避難 鴨川青年の家へ

2012-01-14 | お知らせ
今日は、鴨川市の「鴨川青年の家」へ行ってきました。
現在こちらには、福島原発事故によって避難を余儀なくされた福祉施設の知的障がい者205名が暮らしています。

朝7時、市民ネットのメンバー4名とともに、全国から好意で届けられた紙おむつを車に積んで、いざ出発。


鴨川青年の家。2時間で到着しました。
宿泊ができる県立の教育施設ですが、ご覧のように、海沿いのとても風光明媚な場所に建てられています。


避難されてきた皆さんは、社会福祉法人福島県福祉事業協会が所有する各施設を利用されていました。ほとんどの施設は、福島第一原発から10キロ園内に位置していたそうです。
事故以来、体育館などの一次避難所では障がいが理解されず、一般の避難者と一緒に暮らすことが困難となり、避難所を転々とせざるを得ませんでした。県に相談しても全く相手にされず、民間のボランティア団体や亀田総合病院の尽力で、やっと現在の場所に落ち着いたのだそうです。
「障がい者への支援は常に後回しにされている」と、私たちに説明してくださった「おおくま共生園」の秋元施設長は、たいへん憤っておられました。

日本は、戦後ひたすら経済の発展や便利な暮らしを追求し、世界でもトップクラスの先進国の地位を確立してきました。
でも、ひとたび大きな災害が起きた時に、真っ先に弱い立場の人間がないがしろにされる、こんな社会が本当に豊かな社会と言えるのでしょうか。
今回の震災や原発事故は、日本社会の脆弱さをあぶりだしたともいえます。

ここで暮らす10歳から68歳の障がい者全員が、仮設施設などの建設終了後の来月半ばまでには、福島へ引き上げる予定だそうです。昨年4月10日に入居して以来、10か月余りが経ちます。

皆さんが安定した暮らしを一日も早く取り戻せるよう、心から願わずにはいられません。


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