市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

まずはデータから

2023-02-28 | お知らせ
一昨日の議会質問では、
エビデンスに基づいた事業の立案選定」について質問しました。
ちょっとわかりにくいですね。
すごく簡単に言うと、
「何か事業を始めたり選んだりする際には、ちゃんと根拠に基づいて行って下さいね」
ということを訴えたんです。
そんなこと当たり前でしょう?と思われるかもしれませんが、
それがなかなか難しいのが役所というところでして・・・。

例えば以前、こんなことがありました。
市原市は、過疎化が進む市南部の活性化にとても力を入れているので、
私は、南部の主要な交通機関である小湊鐵道の各駅や市原鶴舞インターチェンジの利用者数の
推移を示すデータを要求しました。

ところが「調査していないので分かりません」と。。。
こんな基本的なデータも取ろうとしないで、
何をもって「活性化する」といえるのだろう・・・と、
椅子から転げ落ちそうになるほどビックリしました。

でも、今は徐々に変革の兆しも感じられます。
まずは今年度、客観的なデータを元にした政策形成を図るために、
政策マーケティング室ができました。

そしてちょうど明日から1年間、転入・転出・市内転居者に向けて、
アンケート調査を実施するそうです。
調査の内容は、転居の原因(就職、転職、転勤、結婚等)や転居先を選んだ理由など。
窓口や郵送などの転出入の届け出の際に、
アンケートフォームにアクセスするQRコードの入ったチラシを配布するそうです。



市原市は他自治体と比較しても特に若い世代の転出超過が深刻なので、
これまでもそれなりに税金を使って様々な手を打ってきました。
でも、厳しい言い方ですが、確かな根拠も費用対効果の検証もほぼ無いまま、
やみくもに行ってきた面もあると思います。

今回のアンケートも「ようやく今ごろ?」感は否めませんが、
とにかく一歩前へ踏み出す姿勢は、大いに評価したいと思います。

QRコードでフォームにアクセスしてもらうという方法も良いですね。
チラシを渡して持ち帰ってもらうと、ついそのまま放っておかれてしまいがちなので、
多くのお店やイベントで行われているように、
逆にチラシはなるべく渡さないで、その場でQRコードを読み取ってすぐに回答してもらう方が良いのではないかしら。
ペーパーの節約にもなると思います。

この結果の分析から、どんな事業につながるか
(また逆に、無駄だった事業をなくすことができるか)が楽しみです。


最新の画像もっと見る