市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

一人の男の子に会いに。

2020-10-06 | 子ども
今日は「学校法人三和学園 福増幼稚園」へ、女性市議5名でお邪魔しました。


目的はというと・・・。
この4月からこの幼稚園に入園した、一人の男の子に会うためです。

睡眠時に呼吸能力が低下するという生まれつきの難病で気管切開を受けている、いわゆる「医療的ケア児」。
でも、時々痰の吸引が必要なこと以外は健康なお子さんと全く変わりません。
ただ医療行為が必要というだけの理由で公立にも断られ、ご両親は園探しにとても苦労されていました。
紆余曲折ようやく受け入れてくださったのが、ここ福増幼稚園だったのです。

実は、医療的ケア児が園(保育園・幼稚園・認定こども園など)に受け入れられたのは、市内で初めてのケース。
リスクを恐れず新しい挑戦をする姿勢のことを、群れの中で一番最初に海に飛び込む勇気あるペンギンに例えて「ファーストペンギン」と呼びますが、私はまさにこの幼稚園側が、よくファーストペンギンとなる決意をされた!と敬服しています。
先生方は痰の吸引の資格を取るために研修を受け、看護師とも契約し、病院など関係機関のバックアップも整えるなど、受け入れ体制を整えるためにも相当ご苦労されたことと思います。
今年度から新たに市から補助金が付いたのも幸いでした(もちろん十分ではありませんが)。

園庭でその男の子は、最初はどの子かわからないくらいごく自然にお友達の中に溶け込み、元気に駆け回ったりお砂場で遊んだりしていました。

「私たちも正直最初は不安でした。でも、一歩踏み出したら特別なことでも何でもなかったんです」
と園長先生。
本当にホッとしました。
この男の子をきっかけに、重い扉がようやく開いた・・・。そんな想いです。

次は学校への入学も控えていますし、他にも悩んでいるご家族がきっといらっしゃるはずです。
この先も、公立・私立問わず地域の園がどんな子どもも安心して受け入れることができるようにするためには、もう少し仕組みを整える必要があります。

写真は、理事長先生から説明を受けているところ。

私立幼稚園を取り巻く課題についても様々伺わせてていただいて、とても勉強になりました。

説明を受けた場所は、幼稚園とは別棟の地域開放型子育て支援施設「フクマスベース」。


この施設については以前ブログでも紹介しました。こちらもとっても素晴らしいんです!
驚嘆!ワクワクしてホッとする居場所「フクマスベース」』

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