尾瀬国立公園誕生記念イベント
新潟、福島、群馬の3県にまたがる尾瀬地域を日光国立公園から独立させた「尾瀬国立公園」が8月30日に正式発足したことを記念した「尾瀬国立公園誕生記念イベント」が9月15日、小出郷文化会館で開催され、魚沼、尾瀬の自然について語るトークショーなどが行なわれた。
記念イベントでは湯之谷中学校生徒の合唱による「ウエルカムコンサート」に続いて、魚沼からの尾瀬を語るスライド&トークショーが開かれた。
「魚沼・尾瀬・自然の魅力」をテーマとしたトークショーは、登山家で魚沼特使の田部井淳子さん、魚沼市出身のタレントで同じく魚沼特使の大桃美代子さん、奥只見郷ネイチャーガイドの桜井昭吉さんにより行なわれた。
桜井さんによりスライドを使って尾瀬の貴重な植物などの自然、魚沼から行く尾瀬ルートが紹介され後、まず田部井さんは「尾瀬はブランド化しており、若い人や外国人も多く訪れている。魚沼が通過点にならないために、どうやってこのルートを活かしていくか、今後地元では何をしなければならないかを考えていく必要がある」と指摘した。
大桃さんから「コウノトリが棲める環境づくりを行なった兵庫県豊岡市には多くの人が訪れるようになり、そこで採れる米は魚沼コシヒカリより高く売られている。環境に気をつけることがビジネスにつながっている」と環境保護の重要性が述べられると、田部井さんからも「尾瀬までのアプローチの長さを利用して、魚沼にエコツーリズムの発信場所になってもらいたい」との意見が出され、桜井さんは「魚沼からのルートは温泉もあり、周辺の自然も良いので訪れる人から1泊してもらうと良い。また、ウイークデーを利用してもらうと私た ちも充実した案内ができる」と述べ、「尾瀬、魚沼をPRできるこのチャンスを地元の人が活かし、活性化につなげて欲しい」と大桃さんが期待を込めてトークショーを結んだ。
記念イベントではこの後「Yoshiki of 姫神」のシンセサイザーコンサート、抽選会も行なわれ、会場には魚沼市出身の画家、星兼雄さんの尾瀬を描いた作品が展示された。