稲刈り体験始まる
東京・足立区の中学校が平成22年度から魚沼市で実施している自然教室の稲刈り体験が9月11日から始まった。この秋には10月4日までに14校が訪れ、稲刈り作業をはじめ様々な自然体験を行うことになっている。
足立区の自然教室は同区の中学校38校の生徒約5000人が魚沼市を訪れ、春は田植え、秋は稲刈りなどの体験を2泊3日の日程で行うもの。
今年の稲刈り体験第一陣として11日にやって来たのは2校で、このうち足立区立鹿浜中学校(門藤敦良校長)の1年生約60人は吉田地内の田んぼで早速稲刈りに挑戦した。
この日は厳しかった残暑も一息ついた曇りの天気となり、田んぼに集った生徒たちは「指を切らないように親指を上にして稲を持ち、地面から20センチくらいのところを切って」など地元の農家の人たちから稲刈りのやり方を教わって田んぼへ。稲を刈る作業と、刈った稲を麻ヒモで束ねる作業を行って、初めての稲刈りに汗を流していた。
門藤校長は「当初は生徒たちのケガを心配したが、大きな事故もなく3年目を迎えた。全校でコシヒカリを食べるときには、自分たちで刈った稲だとの声も聞かれ、生徒たちの自然や農業にたいする関心も高くなってきていると思う」と話していた。