羽川荘で展示中
魚沼市中子沢の中子沢温泉「羽川荘」では、「中子沢・三ツ又歴史展」と題した展示を行なっている。
この展示は、同市沢田の清塚正伸さんが長年にわたり中子沢・三ツ又の歴史について調べてきたことを紹介しているもの。
清塚さんは中子沢の出身。「魚沼歴史・民俗の会」の会員である清塚さんが中子沢、三ツ又について調べ始めたのは20年ほど前から。「長い歴史のある中子沢についてわかることを、今のうちに形だけでも残したい」と、子どもの頃年寄りから聞いた話を元に、地区の旧家の古文書を見せてもらうなどして事実を積み上げてきた。
紹介されている内容は、唐松山の鉱山をはじめとした羽川谷の地下資源、炭焼き、城跡、温泉の源泉、石仏、学校など多岐にわたっており、温泉（湯の水）については、上越線が開通した当時、東京に運び清涼飲料に加工したという伝承なども紹介している。
地元の人から非常に関心を持って見られており、清塚さんは「極限られた地区の歴史ですが、興味のある方から羽川荘に足を運んでいただき、見てもらえれば嬉しい」としている。
