田んぼまでの水の流れ学ぶ
田んぼの水が、どこからどこを通って田んぼまで注ぎ込むのかを子どもたちが実際に水の流れに沿って見てまわる出前講座「田んぼの水はどこからくるの?」が7月19日に行われ、魚沼市の宇賀地小学校の5年生が田んぼまでの水の流れを学んだ。
この出前講座は、魚沼地域振興局農業振興部が毎年開催しているもの。
同校の5年生20人はバスに乗ってまず、魚沼市十日町地内の魚野川左岸にある「魚野川左岸頭首工」を訪れ、職員の説明を受けた。
この頭首工から取水された農業用水は、トンネルなどを含む幹線用水路を流れ、同市内の青島から下島までの魚野川左岸一帯の水田で利用されており、職員からは頭首工の名前の説明や「ここから取水される水の量は1秒間にお風呂9杯分、2リットルのペットボトル900本分で、347・1ヘクタールの田んぼで使われています」と説明された。
続いて訪れたのは下流にある「第1号土砂吐工」。頭首工から水路に入ってくる砂や土を溜め魚野川に流す施設で、実際に土砂吐ゲートを開いてみると、水とともに溜まっていた土砂が勢いよく魚野川へと流れていき、児童たちは興味深げにその様子に見入っていた。
講座では、この後も用水路の流れに沿って移動し、水路が河川の下を横断する「古川伏越工」や、ポンプにより田んぼに用水を送る「第2号揚水機場」、向山隧道など見学、職員の説明を受けていた。