作品の募集受付始まる
第21回宮柊二記念館全国短歌大会(主催=魚沼市・魚沼市教育委員会)の作品募集受付が5月1日から始まった。
堀之内が生んだ歌人、宮柊二の業績を偲んで、毎年広く作品を募集しているこの短歌大会。今回の選者は歌人の渡英子氏と宮里信輝氏。一般の部、小学生の部、中学生の部、高校生の部があり、部門ごとに最優秀賞(1人)、選者賞(2人)、魚沼市長賞(1人)、新潟日報社賞(1人)、宮柊二記念館長賞(5人程度)、秀逸(20人程度)、入選(30人程度)が選ばれるほか、学校全体で取り組み優秀な成績を収めた学校には、学校賞が贈られる。
応募は、新作未発表作品を2首1組とし、所定の応募用紙か原稿用紙を使用。作品2首と郵便番号、住所、電話番号、氏名(ふりがな)、年齢を明記のこと。1組ごとに郵便小為替1,000円を同封。海外からの応募は無料。宛先は〒949-7413新潟県魚沼市堀之内117-6宮柊二記念館短歌大会係。締め切りは一般部門が7月31日、ジュニア部門が9月8日(消印有効)。
短歌大会は平成27年11月14日12時30分から堀之内公民館で開催され、入選者に賞状を伝達するほか、選評が行われる。問い合わせは宮柊二記念館《電》025-794-3800へ。
「山西省と柊二」展
16日から記念館で
魚沼市堀之内の宮柊二記念館では戦後70年記念「山西省と柊二」展を5月16日から開催する。
同館は、旧堀之内町の出身で、北原白秋の門下生として様々な分野で活躍し、日本芸術院賞を受賞した歌人、宮柊二の遺品、遺墨等約2500点、図書資料5000点以上を管理、毎年テーマを決めての企画展示や全国短歌大会などを実施している。
同展は、戦後70年の節目の今年、柊二の歌集「山西省」をひもときながら、柊二の戦中、戦後のエピソードを紹介し、風化させてはならない戦争についてあらためて考える機会とする。昭和歌壇で活躍した宮柊二を語るとき、戦争は欠かすことのできない事柄で、柊二は27歳で応召し、中国山西省で4年間過ごした。そのときの歌が戦後、歌集「山西省」にまとめられており、戦場での様子を克明に描いた歌は戦争文学として今も高い評価をされている。
初日の16日には10時からオープニングセレモニーのほか歌人の橘芳圀さんによる記念講演も行われる。当日は入館無料。
開館時間は10時から16時。入館料は一般400円、小中高生200円。