現職15人、新人3人、元職2人が当選
任期満了に伴う魚沼市議会議員選挙は6月23日に投票が行われ、即日開票の結果、定数20人の新しい魚沼市議会の顔ぶれが決まった。
今回の市議会選挙には定数20人に対して現職15人、新人3人、元職3人の21人が立候補。1人超過の少数激戦となった。
定数の4人削減や立候補者が前回より8人少ないことなどから当選ラインが上がることが見込まれ21人がしのぎを削った。
1人超過という激戦の末、元職1人が涙を呑んだ今回の市議選。今回も前回の選挙と同様に、上位当選を果たした候補は、地域などの結束によるきちんとした地盤を持って選挙に臨んだ人が、現職、新人ともに多かった。これら候補は合併による不安もある中心地域から少し離れた地区の候補が多い。その一方で、地域としてまとまりづらい市の中心地域やその周辺地域では激しい票の争奪戦が繰り広げられた。
投票率は74・27%で、前回の82・42%、前々回の85・69%を大きく下回った。
定数の4人減、立候補者が前回より8人少ないことから当選ラインが上ることが予想されていたが、前回よりも有権者数が1500人近く少ないこと、投票率が前回を大きく下回ったこと、上位で当選した候補の得票が多かったことなどから、当選ラインは逆に150票あまり下がった。
当日有権者数3万2713人、投票者数2万4296人、無効投票337
魚沼市議会の新しい顔ぶれが決まったことから、今後は正副議長の選出や委員会構成などが注目される。改選後初めての議会は7月3日に開かれる予定。
読取集計機で時間短縮
今回の市議選の開票作業では魚沼市が新たに導入した投票用紙読取集計機が大活躍、作業時間の短縮が図られた。
この読取集計機は、予め候補者名のデータを漢字、ひらがな、カタカナなどをパソコンで入力しておくと、機械が投票用紙に書かれた候補者名を読み取り、候補者別に分けてくれるもの。投票用紙の表裏や天地を揃える必要はなく、作業にあたる人は用紙の表裏、天地関係なく、ただ揃えて機械にかけるだけでOK。
同市では、これまでも読取集計機は使われてきたが、今回新たに最新式の機械を導入するとともに、南魚沼市などから同様の機械を借りることで、21人分が一度に処理できるようになった。
この機械の能力は1分間に660枚。これまで30分ほどかかっていた候補者別に分ける作業は6分ほどで終り、開票結果がだされるまでの時間も、これまでより30分以上短縮された。