魚沼WEBニュース

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来年は雲蝶生誕200周年

2013-07-13 | インポート

記念事業実行委員会が設立

Cimg2379江戸末期から明治にかけて活躍した彫刻師・石川雲蝶の生誕200周年を来年、平成26年に迎えることから魚沼市では記念事業を行う実行委員会の設立総会が7月5日、市役所で開催された。
 石川雲蝶は文化11年(1814)に江戸の雑司ヶ谷で生まれ。30代前半に越後へやってきて栃尾の秋葉山御堂や、三条の本成寺の建築に携わった後、魚沼市大浦の西福寺開山堂、同市根小屋の永林寺で彫刻などの腕を振るった。その後も各地に作品を残しながらも明治16年(1883)に享年70歳で亡くなっている。
 雲蝶の作品群が多く残る魚沼市では、生誕200周年を機に石川雲蝶を広く市民に周知し、事業を通して交流人口の拡大を図ることで地域活性化に貢献しようと実行委員会を組織して、今年度と26年度の2か年で記念事業を行うことになった。
 実行委員会は作品群が残る西福寺、永林寺をはじめ、歴史民俗の会、文化財保護審議会、魚沼市観光協会、大和観光協会、県魚沼地域振興局、市、市教育委員会により構成され、設立総会には関係者約20人が出席。議事では事業目的と事業内容が承認され、委員長には魚沼歴史・民俗の会会長の渡邉隆氏が就任した。
 実行委員会では、記念イベントとして平成26年度に生誕200周年記念「雲蝶大会(仮称)」、雲蝶に関連したうおぬま市民大学講演会の開催を予定しているほか、雲蝶障壁画鑑賞ツアーの実施も検討。
 広報宣伝事業では、市内外での雲蝶パネル展の開催、雲蝶カレンダーの作成・配布、記念バッチの作成など、調査研究事業では市内の民家等にある雲蝶作品の調査・リスト化など、市民への啓発事業として地元中学生によるジュニアガイドの育成、雲蝶の人物像、作品を学ぶ市民講座などの開催を計画している。
 渡邉委員長は「この実行委員会は、様々な専門的な団体が集り、この横の繋がりで知恵を出し合い、継続した活動を期待している。今までは文化財の『財』が注目されてきたが、魚沼地域の自然環境の中で築き上げた『文化』の面にも力を注いで石川雲蝶をPRしていきたい」としている。


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