住民健康講座で歩み振り返る
医療を支えて育てる住民の学びの場「第24魚沼市回住民健康講座」が7月9日、小出ボランティアセンター多目的ホールで開かれた。
講座は小千谷市魚沼市医師会と(一社)新潟県労働衛生医学協会の共催で開いているもので、今回は約120人が参加した。
講座では、まず地域医療魚沼学校5周年記念講座として、地域医療魚沼学校長で魚沼市立小出病院長の布施克也氏が「地域医療魚沼学校5年の歩みとこれから」と題して講演。地域医療学校が行ってきたナイトスクールや禁煙授業、オープンスクールなどを紹介し「軽症な人が救急車を利用する軽症救急の割合は全国で約5割、魚沼市は4割と低い。これは市民が救急車を適切に使おうと思っているからであり、地域医療学校の活動の成果」と話すとともに「健康管理は地域貢献。医療費を減らせば、その分のお金を他に使うことができる」と語っていた。
また、小出病院薬剤科の廣井幸枝氏は「よく寝るプロジェクト2016-睡眠薬の適正使用・休薬ガイドラインから-」と題して講演。「不眠は個人にも社会にも大きな問題」と指摘し、不眠症状のタイプや原因、指導方法について説明。良い睡眠のためにすることとして「昼寝を減らす」「日中、運動や仕事をして体を動かす」「眠くなるまでは明るくして読書やテレビを眠くなったら寝床へ」「寝る時間にこだわり過ぎない」の4点を示していた。