新保の橘さんと愛犬「ももこ」
今年5月にハンガリーのブダペストで開催された犬のオリンピック「ワールドドッグショー」のオビディエンス競技(服従訓練競技)に出場した魚沼市新保の橘智美さん(49)と愛犬のボーダーコリー「ももこ」が7月22日、市役所を訪れ、大平悦子市長に世界大会出場を報告した。
オビディエンスとは服従訓練で、人の横にぴったりついて歩いたり、お座り、臥せなどを飼い主の指示通り行うこと。橘さんが県内でも競技人口が少ないオビディエンス競技を始めたきっかけは「授かった命とどうしたらよく心を通じて話せるか」との想いから。現在8歳の「ももこ」が2歳の時から訓練を始め、昨年は国内のアマチュア指導手の大会で優勝した。
ワールドドッグショーのオビディエンス競技は、世界各国の国内予選を勝ち上がった100ペアが3日間にわたり競技を行い、世界一を選出する。
出場するためには5種類の訓練試験に合格し、国内での選考会で上位6席に入らなければならず、橘さんペアは今年2月に埼玉県で開催された選考会で6席に入り世界大会の切符を初めて手にした。
飛行機を乗り継ぐ12時間の長旅を経て臨んだ世界大会の橘さんペアの順位は100ペア中82位。「悔しかった。まだまだ世界の壁は高く厚いことを実感して帰ってきました」と橘さん。
報告を受けた大平市長が「素晴らしい挑戦をされました。この次もがんばって、少しずつでも上位を目指してください」と労うと「来年の派遣に向けて、また少しずつこつこつと、指導手に寄り添う犬の心を育てる訓練をがんばっていきたい」と話していた。