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奇祭「雪中花水祝」

2016-02-25 | ’16 魚沼市のニュース
18人の新婿に神水




魚沼市堀之内の奇祭「雪中花水祝」が2月11日、八幡宮境内を中心に行われ、メイン行事の水祝の儀では、18人の新婿に冷たい神水が浴びせられた。
 鈴木牧之の「北越雪譜」の中でも登場する「雪中花水祝」は、前年に結婚した新婿の家を行列が順に回り、新婿の頭から花水(御神水)を浴びせ、夫婦和合、子宝が授かるようにと祈願する神事。明治7年には県から公序良俗に反する旧習だとの達しがあり廃止されたが、昭和63年に旧堀之内町の商工会や観光協会などによって115年ぶりに復活された。
 例年雪に見舞われることが多いこの祭りであるが、今年は日中から青空が広がる好天となった。和太鼓の演奏や、よさこいソーラン踊りが八幡宮境内や通りで行われ、新婿を迎える行列が通りを練り歩いた。
猿田彦命や今年成人する人たちによる巫女、還暦を迎える裃姿の人たちによる行列が賑やかに通りを練り歩き、再び八幡宮に帰ってくると、いよいよメインイベントの水祝の儀。
百八灯の灯火が取り囲む雪の祭壇に、18人の新婿が一人ずつ呼ばれると、裃の人たちが持った手桶の水が勢い良く浴びせられる。境内の人たちからはワーッと歓声があがり、冷たさに耐える新婿の表情やガッツポーズに会場の声援が送られていた。
境内ではこの後、厄年や還暦の人たち新婿などによる祝餅撒与が行われたほか、花火の打上げも行われ奇祭を楽しんでいた。

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