黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

ビキビキすなぁ

2012年06月16日 20時31分54秒 | Weblog
6月16日分。

 毎度。知人に呼ばれての外出でしたが、全身あちこちが例によって筋肉痛でして、合流場所へ行き着くまでがまたちょっと難儀でした。幽霊です。合流が夕方前くらいだったので、午前中から出かけて美術館か博物館に……とも考えていたのですが、朝起きた時点で体調が今ひとつ回復しきっていないようだったので、午前中はぐーたらしておりました。まあ、残念ではありますが、倒れてみてもしょうがない。
 筋肉サポートのタイツが、結局例によって別の用途で役に立つという罠。まあ、歩くのが本当に結構楽になるんで、重宝しますね。ついでに、どうやら明日の予報がズレたらしく、午前中はともかく午後は晴れる模様。足慣らしと身体慣らし程度に、無理しない範囲で走ってこようかどうしようか。ただ、午後は最高気温が三十度まで到達するというアレな予報が出てます。水分補給はしっかりしないと、冗談抜きで倒れますねコレ。いやはや。

 今日はニュース記事等からではなくて、知り合いのブログに上がっていた記事に興味を惹かれたので、そこから派生して一つ書いてみます。
 元ネタの方では、最新型のデジカメの機能が大幅に上がっていることと、その機能の中にある「HDR逆光補正」というものについてコメントが入っていました。この機能、要するに明るさを変えた二枚の写真を合成することで、より最適な一枚を完成させるといったような機能のようです。私は全然カメラに詳しくない……というかカメラすら持っていない程度なので、字面だけ読んで「そーなのかー」というくらいですが。
 知人のコメントでは、ここまで行ってしまうともう画像加工の世界であって、写真とは何か別の物になってしまっているんじゃないか、と。なるほどなーと思う部分がありました。つまり、デジタルカメラという名称で、「カメラ」とついてはいるんだけれども、既にアナログカメラを「より高機能にした」もの、という概念からはもう別物になりかかっているんじゃないのか? ということでしょう。何となく、理解の出来るコメントでした。
 私自身、カメラじゃなくて自転車(ロードバイク)のネタとして一つ、同様の印象を持っている品物があります。それが、電動によるシフトギアです。一番有名なのは、今のところはシマノの「Di2」というコンポーネントでしょう。自転車のギアというのは、レバーとワイヤで操作するという、結構アナクロなことをやっています。ただ、正確に、クイックに変速するために、かなりの精度を要求される難しい代物であろうことは想像できますが……だから高位のコンポーネントって高いんですよ。
 で、このシマノの「Di2」は、変速のワイヤすら必要ない、見事な電動コンポーネントです。プロの選手もかなり取り入れているようで、性能の評価も素晴らしい。……ただ、私個人は、昨日引き取ってきたQUATTOROに、電動は入れたくないなと思っています。実は、QUATTOROにも電動コンポが搭載された完成車モデルがありました。が、やっぱり載せたくなかったんです。何か嫌だなー、と。性能が良いことは間違いないだろうし、ワイヤでのトラブルも無くなる。バッテリ寿命も二ヶ月とか保つようだし、文句ないでしょう。でも、何か嫌だったんです。

 この辺り、多分、知人も私も根っこのところで「何か嫌だなー」と思っている、「引っかかっている」理由は同類のものなのでしょう。純粋な性能の向上は、とても喜ばしい。自分のヘタっぴな腕前を補ってくれるし、もっと色々出来るようにもなるかも知れない。ただ……「そこまでやっていいのか?」という部分にまで、自動化が進んできた、土足で踏み込まれた感じがする。そういうことなのでしょう。
 自分自身も含めてですが、ぶっちゃけ、半ば意地になっているようなものでしょう。感性がアナクロだってことでもあります。ただ、「趣味」の分野、「好きでやっている」事柄だからこそ、自分の腕一本で勝負せんかい、みたいな職人意識めいたものがあるのも事実。こういう部分って、どうしても本人にとっては譲れないものなんですよねぇ。下手くそが何言ってやがるって話なのも重々承知の上で、でもやっぱり「何か嫌だなー」と、そう思います。
 まあ、とは言え利便性の向上は、間違いのないところです。趣味でやってる人間にとってはアレな部分もあるかもしれませんが、そうではなくて、ただ純粋に「道具」として扱う人にとっては、「HDR逆光補正」も「Di2」も便利な道具に過ぎません。……一般の人には、逆光補正の方はともかく、Di2は縁が無いか。でも、自転車にも電動アシスト自転車がありますね。あれ、ロードバイク方面にも、電動コンポじゃなくて、アシストの電動が出始めています。パナソニックさん辺りで、もう市販品がありますね。ちょっと高いし、重たいけど。
 自転車の方にせよ、デジカメにせよ、高性能の方向性は二極化かも知れません。玄人向けの「従来の性能を純粋に向上させたもの」と、初心者なり道具として割り切って使う人向けの「自動化を含めた便利さを向上させたもの」との二つ。そして恐らく、世の中の主流になるのは、大概において後者の概念の方です。前者も無くなってほしくないものですが、数は少ないだろうなーと。
 私にとっては、カメラの「HDR逆光補正」は受け入れられるものだったりします。多分、他の普通の人にとって、Di2の電動コンポなんてどーでもいいものだ、というのと同じ感覚です。ママチャリへの電動アシストには、何気に私も肯定派ですしね。ロードの電動はどーかと思う部分もありますが……まあ偏見かなー。個人的には、利便性へ割り振ったモデル(後者のモデル)と、ちょっと不自由だけど各人の工夫の余地が残るモデル(前者のモデル)、どっちかに統一しないで両方用意して貰えたら嬉しいのですけれど。

 ではでは。ひゅう、どろん。

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