黎明の廃人日記

最近はやや更新が途切れがち、斜めに流し読み。
貴方にも私にも人生の役には立ちません。

野良仕事に惨状

2015年03月25日 22時38分45秒 | Weblog
3月25日分。

 ……いや、一応は参上と言うべきでしょうか。毎度、幽霊です。昨日の予告通り、野良作業として竹林の伐採作業を半日ほどこなしてきました。ノコギリで竹そのものを切り倒す作業はそんなに負担でもないのですが、むしろ切り倒した後のナタを使った作業の方で手に反動がかなり来るため、今日はもう正直、右手が全く使い物になりません。ほとんど握力が入らなくて、普段あまり力の出ない左手の方がよっぽどマシ、というくらいの状態に。お茶の入った大きめのマグカップを持つのにすら、ちょっと不安なくらい……。
 まあ握力の一時低下は明日には多少治っているでしょうが、腕全体が筋肉痛になっているであろうことは、想像に難くないですね。キーボードを打つとかくらいなら普通に出来るので、荷物運びなどをしない限りは多分、大丈夫だとは思われますが。


 

 ……で、こちらが作業着手前の惨状となります。右手側の壁が物置というか納戸の壁で、実はこれですら、手前側の方は少し前に若干手を付けて竹の密度を少々減らした後だったりします。それでもまだなおこの有様で、奥の方は完全に手つかずでしたから、奥側にはもう風がほとんど通らない状態になっていました。
 今回の目的は、これを半日で進められる範囲内で、竹を「間引く」のではなく、風が通るよう「伐採」してしまうこと。もういっそ「焼き払え!」とクシャナ殿下風に命令したいくらいの気分ですが、そも湿気がこもってしまっていて火もつきませんし、燃えたら燃えたで色々大惨事と化すので、やむなく手作業で「切り払え!(自分で)」となりました。
 そして、コレが今回の支給品です。補給物資、頼もしい武器、そして最新鋭の作業台までもが揃っています。スゴイ。なお、作業台は、切り倒した後の竹を、運搬しやすい長さまで切り揃えるときの置き台ですね。

 

 

 なお、戦力は今回、私ただ1人の模様。わあ、なんて心強い支援体制なんだー、と心の内で棒読みしながら、視線はぼんやりと空を仰ぐのですが……。

 

 見上げた視線の先にも、うっそうと茂る竹の暗がりが映るばかりです。これ、せめてももうちょっと綺麗に間引きされていれば、もっと整然と並んだいい絵になるのでしょうけれども。ここまでごちゃごちゃと込み入ってしまっていると、あんまり美しくないですね。残念。


 作業の手順自体は、難しいことは何もありません。単純な5ステップの繰返しと、後は集積場所へ運んでぶん投げるだけ。あとは、その繰返し回数が半端じゃなく多い、ということだけが問題です。

 

 

 

 

 

 ということで、手当たり次第にコイツを切ると決める→ノコギリでぎこぎこ切断する→竹を倒す→運搬等に邪魔になる枝葉をナタで切り落とす→運搬可能なサイズにノコギリで大まかに切り揃える、を繰り返すリアル作業プレイでした。これを、小休止は間に挟みつつも約5時間ほど延々と。
 さすがに疲れましたが、無心になって切断して、ナタを振って、運んで投げるの繰返しには特に抵抗感もなく、ゲームの作業プレイとほぼほぼ同じ心境で続けておりました。そうでもなければ、5時間1人で延々と、というのは難しいでしょうしねぇ……。


 ところで、昨日に「竹の根を掘り返してみるつもり」とも予告していましたが、実際にやってみました。色々調べてみて、人力での竹の根の駆除は無理という意見が圧倒的だったので、どの程度無理なのかを自身の感覚として掴んでみたかったのです。純粋に、好奇心と、自分の目でも見てみたいという野次馬根性的なものもありつつ。

 

 とりあえず、適当に切断処理後の竹を選んで、周辺を多少掘ってみることに。幸いにして物置に三本鍬が入っていたので、これを拝借して周囲の土に打ち込んで、いくらか掘り起こしてみようとすると……早速、土の中からブチブチと何か細いものが切れる音が無数に。多分、竹のひげ状の根を引きちぎる音だろうなと思いつつ、もう何度か土に鍬を打ち込む内に、がつんと鍬の先に硬い物の当たる感触有り。
 硬い感触のあった近辺を何度か探ってみて、石ではなく、恐らくこれが竹の地下の根であろうと推定。シャベルで掘ってみました。結果、出てきた地下の根の状態がこちら。

 

 竹の切り後から伸びているひげ状の細い根っことは別に、竹同士を繋ぐ地下の根のネットワークと思しきものが3本ほど見つかりました。あまり広範囲に掘り起こすのは労力的に厳しかったため、掘ってみた範囲はかなり限られていますが……それでもあっさり、3本は根が見つかる罠。なお、ここまで掘るのに30分ほどかかりました。ナタの扱いはまあ慣れているのですが、シャベルとか鍬は苦手です……。
 なお、この掘り当てた地下の根を、とりあえず少しでも竹の勢力を削ぐためにということで、見えた部分だけでも切り落としておくことにしました。ついでに、撮影する用に水で洗ってみたり。

 

 太い部分は指の太さと同じか、もうちょっと太いくらいの径があり、かつ材質的には硬い木の枝といった感触で、その耐久性は鍬やシャベルを振り下ろしても、多少の傷こそつくものの切断はまず無理というレベルでした。結局、ノコギリを持ってきて切断するくらいしか手の出しようが無く、人力で根を排除しようとすると、根切りを上から差し込んで切断するというのも無理そうで、相当な労力を要することになります。……というか、実質的に無理。
 まずもって、地上部分からはどの方向に根が伸びているかが分からず、探るには結局は地面を掘るしかありません。人力で地面を30センチくらいまで掘るには、どう頑張っても数十分を要しますし。見えた範囲の根だけを切ってみても、根はネットワークとしてあちこちの竹と繋がってしまっているので、1箇所だけ切ってもあまり効果は無い模様。そんな作業を、延々根を辿って人力で地面を掘り進めていくというのは、いくらなんでも現実的ではありません。
 自分自身の体感として、竹の根を抜本的にどうにかしようとするのであれば、これは確かに重機を入れて、土ごとごっそり削り取っていくしか手が無いと思われます。まあ、その場所で作物を育てたりする意図が一切無いということであれば、強力な除草剤の類などを使うか、大量の塩をぶちまけるという手段もあるにはあるようですが……。その手はもう、そこの土を殺して、竹をその道連れにするという最終手段の類ですね。


 余談。竹を切り倒したり、運搬用に切り揃えている間に、そういえば昨日Youtubeで見た、竹の切断の仕方の中に役に立ちそうなものがあったな、ということを思い出しました。その切り方が、こちら。

 

 竹を途中まで横方向から切り込みを入れていくと、途中で抵抗が増してきて、引っ掛かって止まってしまうような箇所が出てきます。こうした箇所に到達した時点で、ノコギリを抜き、今度はその逆方向から、位置をちょっと上下どちらかにずらして切断していく。すると、逆方向からの切り込みが、先に入れた切り込みと同じラインまで達した時点で、後はちょっと力をかけるだけで竹が縦方向に割れる、というもの。

 

 はい、こんな感じになります。カギ括弧「」のような切れ方になりますね。竹は横方向へのしなりが強く、横方向からの切断にはかなりの抵抗力を持ちますが、縦方向にはかなり簡単に「割れて」いくために、こういう手が使えるということですね。勉強になりました……。


 んで、長々と書いてきたのは良いけれど、結局のところ本日の野良作業の成果はどの程度だったのか?

 

 ということで、作業切り上げ時に撮った写真がこちらです。おおよそ、緑の点線で囲った部分を、一気に伐採しきった状態と言って良いでしょう。作業前の写真と見比べてみると、竹が影を作ってしまって壁面が相当暗くなっていたのが、作業後には壁が明るく見えるようになったのがお分かりかと思います。
 なお、これだけ伐採しまくった結果、切り揃えて運搬していった先の青竹の山がどうなったかと言えば……。

 

 

 

 うん、まあ、こうなるな。1箇所に載せるともう崩落するくらいの数になったので2箇所にしたあげく、最後の方で3箇所目を追加して並べるくらいの数になりました。さてはて、何本の竹を切り倒したものやら、もうさっぱり分かりません。ただ、少なくとも数十本の単位で切り倒して処理したものとは思われます。
 しかし、もうちょっと綺麗に育った竹だったら、ほんの少しくらいでもお金になるかもしれないのに……。こういった荒れた竹林から切り出した竹というのは、結局の所、ゴミにしかならないのが残念なところです。釜があれば竹炭にも出来るので使い道が出てきそうなのですが、まあ個人家庭の単位で持つのは難しそうです。そも、この山盛り3束分の竹炭なんて何に使えばいいのさ、というツッコミを自分にも入れたくなりますしね。


 最後に、余談をもう1つ。竹について、改めて、駆除法法などではなく、竹そのものについて検索してみていたのですが、今まで知らなかった驚きの事実を1つ。竹は、葉だけではなく、緑色をした枝・茎の双方でも光合成が出来る、ということのようです。やたら伸びるのが速いとは思っていましたが、そうか全身で光合成ができる植物だったのか……。
 枝葉だけにしても、作業後の劇的アフターな写真の左側、地面にこんもりと積まれているのは、その全てが切り倒した竹から枝打ちをして落としたものです。しかもここに映っているのは一部分のみで、実際にはこの写真の更に背後、既に前回立ち入った際に切り開き終わって空いていた場所へ積み上げてある分もあります。多分、実際の量は、アフターな写真に写っている量の3倍近いか、それ以上かも。
 これだけの量で光合成を行って,地下茎による相互接続での栄養のやり取りまでされるのでは、駆除が厄介なのもうなずける話です。昔はそれこそ、竹というのは色々な道具の素材になったりしていましたし、タケノコも食べられていましたから、回復と成長の早いこの植物は非常に重宝したのでしょうね……。ただ、回復と成長が早いということは、1度人の手が入らなくなるとえらいことになる、ということでもありますが。
 ともかくも、今の野良作業先の方は、まずは竹の利用方法だの何だのを考えるより前に、母屋の裏手を覆っている密度の高い竹林をなんとか伐採しきる必要があります。まだアフターな写真の奥にうっそうとした状態の竹が見えると思いますが、そこから先が、その本丸となる母屋なのです。そこの風通しをどうにかするというのが元も必要とされる事項なので、つまり今回頑張った分というのは、本丸に挑むための下準備ということになります。
 本格的に作業プレイを行う前の、準備段階としての作業プレイだったということですね……。ああ…作業ができる、作業ができる、作業ができるぞー。作業ができるできるぞー、作業ができるぞー……何かの病気のやうだ。

 ではでは。ひゅう、どろん。

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