先日産直市に行ったとき、ポポーが並んでいるのを見つけました。毎年1軒の農家さんが出荷しています。
「あれ~、もうポポーが熟れる時期? 早いなあ。」
この時点で、ポポーにネットをかけている途中でした。それから雨が2日ほど降って 雨が止んだ次の朝、行って見ました。
うわあ~

1本の木は全滅でした。落ちてからかなり日がたっているように見えました。でもわたし、ほんの2,3日行かなかっただけで、様子は見に行っていたのです。この前は一つも落ちていなかったのに。
もう1本の木の根元にかたまってあるのを見たら、摘果した実を固めて捨てているように見えました。こちらは落ちてからまだ間がないような色をしていました。

もちろんそうではなくて、一度にたくさんの実が落ちたというだけです。それにしても多い・・・
他の木の実は落ちていませんでしたから、この2本だけ。早生だったのかしら?
ポポーは2種類以上の木がある方が実がつきやすいらしいので、うちもそうしています。
落ちてない実はこんなに美しいのに。

もう残念でなりません。まだきれいな実を拾って、そのまま弟宅に届け物に行きました。義妹に熟れたマンゴーと、触っていたら落ちてきたポポーと、ゴムの枝を(アレンジ用)を渡しました。 そして今朝の惨状を話して拾ったのを見せましたら、
「うちは全然平気。傷んだところは除けて食べるから。」と言います。私も少々の虫食いなどは切って捨ててきれいなところを食べるのですが、彼女は都会育ち。
よかった、おおらかな人で。
それからあちこち寄り道をして帰りましたのでかれこれ半日、ひろったポポーを車に乗せておりました。夕方車から降ろして並べてみました。

早くも皮が黒くなってしまっています。皮を剥いてみると、かなり柔らかくなっていました。

この黒いところやゼリー状に柔らかくなっているところを切り捨てます。
なんと痛みの早いこと。これが、ポポーが市場に出回らない、「幻の果物」と言われる所以です。
傷みやすいのは表面だけでなく、味も変わりやすいようです。もぎたてを食べるとバナナとマンゴーとをミックスしたような香りと、ねっとりとクリーミーな食感が楽しめるんですけど、苦みが出てきたのがありました。
大量のポポーをどうしたかは後日書くことにして、まずはネットかけを急がなくては。
ポポーは丈夫でほとんど手間の要らない果物です。うちは草を刈るくらいで、農薬も撒いてません。だけど、ネットかけだけは欠かせない、と自己流の栽培ですが、考えています。

なぜネットをかぶせるかー
ポポーは、完熟かどうか見分けがつきにくく、採り時がむずかしいのです。完熟するとすぐ地面に落ちて、柔らかい身が傷だらけになります。おちたらすぐさま虫が寄ってきます。おいしいのでしょうね。 去年は毎日見に行って落ちたのを回収していました。でも、落ちたのはどうしても傷つきます。そこで今年は、マンゴーとおなじように,実がネットの中に落ちるようにしてみました。まだ全部かけ終わってないときにこの有様。熟れだしたら1日も待てません。

虫に食われないためーではありませんので、ざっとかぶせて上の方の枝に紐を結ぶだけ。ネットも何種類か使ってみましたが、上を紐でしぼるこのタイプが一番簡単でした。
ぽぽーは丈夫で害虫の被害も少ないとは言いますが、去年イラガに刺されたので、木の下に潜り込む前に一応確認しておきます。

けっこう何者かに喰われているんですよ。
病気も少ないとは言いますが、皮の汚くなったのもあります。

そして一番ひどかったのは、ネットの中で、まだ木にくっついたままミイラ化したこの実。

どういう具合なんでしょう。
このように手間暇かけても、販売するわけではなし、これからどうやって消費するか考えていかなくてはなりません。