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トシの旅

小さな旅で学んだことや感じたことを、
まとめるつもりで綴っています。

全国唯一、鉄道と路面電車の平面交差、伊予鉄道

2015年04月08日 | 日記

松山市内を走る伊予鉄道の路面電車です。中心市街地の松山市駅と道後温泉、JR松山駅などを循環しています。写真は松山市駅からJR松山駅前に向かう路面電車(軌道線)です。

路面電車の松山市駅停留場の向かいにある松山市駅です。松山市駅は郊外電車(鉄道線)のターミナル駅でもあります。ここから、南東に進み東温市に向かう横河原線、南西に進み西予市に向かう郡中線、松山観光港方面に向かう高浜線の3路線が放射状に延びています。伊予鉄道といえばすぐに道後温泉に向かう路面電車を連想しますが、鉄道線も市民の足として活躍しています。

これは、鉄道線の主力車両、元京王線で活躍していた3000形車両です。10編成30両が在籍しています。日中は3両編成で鉄道線を走っています。

ターミナル駅の松山市駅のホームです。1番ホームから、高浜線が出発する2番ホームを撮影しました。後ろの3番ホームに停車しているのは郡中線の電車です。やって来た高浜線の電車に乗って、北に向かいます。

伊予鉄道高浜線は、昭和2(1927)年4月に開業しました。松山市駅から0.9km、2分ぐらいで最初の駅、大手町駅に着きました。郊外線ではJR松山駅の最寄り駅になります。大手町駅は開業時は江戸町駅と呼ばれていました。現在の大手町駅は出改札業務の委託駅で、この日は高齢の駅員さんが働いておられました。1日の乗降人員は2500人(2008年)。高浜線で2番目に多い駅だそうです。

下車して路面電車の大手町駅前停留場に行きました。道路の中央にある敷石が歴史を感じさせてくれます。路面電車の開業は、高浜線から9年後の昭和11(1936)年5月でした。そのときは、高浜線に合わせて江戸町駅前停留場という名前でした。路面電車の向かう先は正面に見えるJR松山駅の最寄り駅、JR松山駅前停留場でした。

大手町駅の2面2線のホームから見た高浜線の線路(複線)です。左(JR松山駅方面)から路面電車がやって来て高浜線の線路を横断して進んで行きました。高浜線と路面電車は直角に平面交差しています。

しばらくして、今度は左(JR松山駅前停留場方面)に向かう”坊ちゃん列車”が高浜線を横切って走って行きました。形はSLですが、ディーゼル機関車です。石炭を積む替わりに給油しているところを見たことがあります。

これは、高浜線の電車が路面電車を横断するところです。3000形の3両編成の電車です。

そして、路面電車と高浜線の電車が交差する光景です。高浜線の電車が近づくと「かんかん」という警報が鳴って路面電車が停車します。自動車も停止線で止まったところを郊外電車が通過していきます。鉄道線と軌道線が平面交差するのが見られるのは、今ではこの伊予鉄道だけになりました。

大手町駅から再度高浜線の電車に乗車して進みます。前方に車両基地が見えてきました。線路が複雑に並んでいます。中央が乗車して来た高浜線の高浜方面へいく線路、右が大手町・松山市駅方面に向かう高浜線の線路。左はJR松山駅前に向かう路面電車の線路です。軌間は1067mmです。

大手町駅から2分(0.9km)、電車はそのまま進み、古町(こまち)駅に停車しました。明治21(1888)年、伊予鉄道の松山市駅・三津浜駅間が開業したとき、古町駅も設置されました。伊予鉄道で最も早く開業した駅の一つです。

古町駅のホームの先から高浜方面を撮影しました。駅の右側に路面電車の車庫と整備工場、左側に郊外電車の車庫と整備工場があります。伊予鉄道のすべての電車が、夜は古町駅の車庫で体を休めるのです。

下車して駅の外に出ることにしました。出口に向かう通路に、オレンジ色の制服を着た人が立って集札をしておられました。この駅も出改札の委託駅でした。古町駅の1日乗降人員は大手町駅と同じ2,500人、高浜線で2番目に乗降客の多い駅だそうです。

出口に向かって路面電車の並んでいる前を歩きます。右側の電車が時計回りに市内を循環する電車で手前に向かって進みます。左側が反時計回りに回る電車で向こう側に向かって進んでいきます。古町駅は4面5線のホームをもち、郊外電車が3線を、路面電車が2線を使用しています。

駅から外へ出ました。伊予鉄道の駅ビルの隣にセブンイレブンがありました。出改札の委託を受けていたオレンジ色の制服の方は、セブンイレブンのスタッフでした。

駅から、走って来た方向に引き返します。路面電車がJR松山駅方面に進むところを見たかったので、古町駅の手前にある、線路を横断する踏切まで戻りました。郊外電車の車庫・整備工場が見えました。3000形の電車が休憩しています。その左の車両は、平成7(1995)年に導入されたステンレス製の新型車両610形です。2編成が在籍しているそうです。

やがて、古町駅からJR松山駅方面に向かう路面電車が出てきました。高浜線の松山市駅方面に行く鉄道の線路を横断しているところです。

次に、高浜線の高浜方面に向かう電車が通る線路を横断していきます。

高浜方面行きの郊外電車の線路を横断した後は、路面電車の線路に入りました。ここも、郊外電車(鉄道線)と路面電車(軌道線)が平面で交差するところでした。全国で二つしかない平面交差が、伊予鉄道の隣り合う2つの駅付近に集中してありました。

これは、古町駅の高浜線のホームから見たJR松山駅方面です。右側の線路から古町駅に入ってくる路面電車が走っています。高浜線の線路の上を横断しているところです。

高浜線の線路上から、路面電車の古町駅に向かう線路に入りました。その後はもちろん古町駅に停車します。

全国で、伊予鉄道だけになった軌道線と鉄道線の平面交差。日中の電車の本数は、郊外線が1時間4本、路面電車が6本あるそうです。こういった光景が1日に何回も見られる伊予鉄道は、それだけでも楽しい駅でした。

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1 コメント

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見ました (山田のクリ)
2015-04-13 07:13:54
 電車好きには最高の内容でしょうね!平面交差があることを初めて知りました。ありがとうございます。情報の仕入先が知りたいですね。好きなことは自然と情報が飛び込んでくるのでしょう!!
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