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古代日本、ユダヤ人渡来伝説 坂東誠著 PHP

2014-01-25 12:44:50 | 本と雑誌
続きです。

P174~ 宗教の類似性

ここでは神話の類似性を書いています。

メソポタミア文明(紀元前2900年ころ初期王朝が成立とされる)のものが、創世記には伝説として記述されている感じですので紀元2900年より後の成立でしょう。

人類は、これ以前から世界にひろがっていたわけなので、元の伝説を持った民族がいたと考えられます。
ユダヤの伝説はユダヤ以外に無いオリジナルだって頑張ってもいいですけどね。
(日本に該当する洪水伝説あったかな?海彦、山彦のを洪水伝説だって書いたのを見たこともあるような気がするけど、まさかね?)
日本民族は、あちこちから渡ってきた民族が混じってできた民族とされているのですから、元の伝説も、どこかから来たとしてもおかしくありません。
記紀伝説は、支配者が書いて残した伝説ですから、解釈は自由です。当時の伝説と、どれだけ違うか同じか判断する証拠もないですし。
ただし、風土記がいくつか残っていますから、少しは参考になるかも。


でも、ユダヤ教の根本の教えというか掟が残っていないし、ヘブライ文字が全く残っていない状況でユダヤ民族がいたとするのは無理です。

古代からシルクロードなどの通商などが機能していたなら、文字付の製品も流通していただろうから、その文字をもってして、その文字を使う民族がそこにいたという証拠に使おうとするのは早計です。


重要なことは、韓国にも日本にも文字が無かったから漢字を借りたということです。
日本は、音が似ているからという表音文字の扱いで借りたのです。他に実際に読み書きでき人がいて書きやすい文字があったら、そっちを使っていたはずだと思いませんか?


P192:イザヤの預言が居残ったユダヤ王国に残っているなら、イザヤは当時、北にはいなかったという証拠。
北の人々が同じ預言を聞いた証拠にはならない。
北には、この預言が含まれるイシャヤウ書(これって、ユダヤ人特有の呼称で、キリスト教の?にあたる:って調べるの面倒なのでほっとく)は伝わらなかったと考えられる。論点にないからいいけど。

P193:スキタイ人が~

時代さえ合えばって、義経がモンゴルに渡ってジンギスカンになったという、あれと同じノリです。


アッシリアが北イスラエルの民族を連れ去って、婚姻を強制して混血させたという記述証拠が残っているのだから、ユダヤ人の戒律みたいなもののおかげで、2世代程度で、ユダヤ人は消滅してしまいます。

つまり、
ユダヤ教を信仰しても、ユダヤ人にはなれない。
ユダヤ人の男と結婚した女は、元元ユダヤ人でないならユダヤ人にはならない。
(多分、こどもは、ユダヤ教に入ればユダヤ人に扱われるかもだけど、ユダヤ教を捨てさせられたら、即ユダヤ人ではなくなる。)
ユダヤ人の女と結婚した男はユダヤ人になることができる(もちろんユダヤ教に改宗することが前提)。

ということなので、ユダヤ教を捨てさせたら、その場でユダヤ人は消滅したと言えるかも。


P195:伊勢神宮のダビデの星

昭和30年代に、伊勢神宮とは無関係の団体が作成、設置したものだったようです。
(地震対策で撤去されて、もう無いそうです。)


P197:稲作の伝来は縄文時代に遡るほど古い。
記紀のは単にオレがやったんだぞという、権威付けの記述ですから。


P202~

伝説を事実だと信じちゃうのか?


P209:年代から世紀が抜けています。


最後に:
聖書の出典がすべてユダヤ教の視点と読み方で書かれていますから、一般のわれわれが目にするキリスト教のものとは名称が異なっていて、探すのが大変です。
キリスト教での名称も併記して欲しかったです。




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