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ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

宇宙皇子のこと

2020-01-12 10:37:07 | 本と雑誌
今は昔、宇宙皇子が、新書版で発行された時には、すぐに買って読んでいました。

天皇制に対しての批判はあるのかなという少しの違和感はありましたが、
面白く読んでいました。

しかし、天上編にいたり、ファンタジーを読むと言うより、仏教書を読んで
いるかのような印象になってしまったたため、買うのも読むのも止めてしま
いました。

ちょっと思い出したので、検索してみてビックリ。全52巻。
最後のが2013年。ただただ、唖然としています。

古書しか無いだろうし、とにもかくにも多すぎるので、手は出さないことにします。
(永遠の若奥様のサザエさんにも、永遠の小学一年生の名探偵コナンにもひけを
 取らないのじゃないでしょうか。)

(平井和正の「地球樹の女神」徳間書店版全13巻の古書収集に、10年ほどかか
 りましたw。新書で読み始めて、ゴタゴタで絶版するわで最後まで読めなかった
 から集めたのですが、集め終わったときには、気力が抜けきっていましたw)

シナリオのためのSF辞典 森瀬繚 編著 SBクリエイティブ

2020-01-08 12:58:58 | 本と雑誌
2019年9月出版の力作です。

正誤情報が、まだ出ていないようです。

まずは、間違いから。

P151:「海中で二酸化炭素を吸収してきた珊瑚などの大量死滅を引き起こした」
  サンゴは宝石を残すものと珊瑚礁を残すものに分けられるようです。
  いずれも、残すものに炭素は含まれていませんし、サンゴ虫そのものは二酸化炭素を
  排出する生物です。
  珊瑚礁を残すほうは、体内に褐虫藻という藻類を共生させているようで、この藻は、
  生存のために二酸化炭素を吸収して酸素に変えるようですが、その酸素はサンゴ虫が
  使いますから、どれだけ余りがあるのかという話になります。普通の海中の藻類の
  ほうが数も酸素排出量も圧倒的に多いはずです。
  珊瑚が二酸化炭素吸収に貢献していると言うのは、誤解のレベルじゃないでしょうか。

物質転送・テレポート・タイムトラベル
  タイムトラベルでは、空間移動も同時に必要ということは書かれています。
   ~タイムトラベルの小説が成り立たなくなる理由になってしまうので残念至極なの
    です。太陽の反対側どころか、数光年以上離れているのもありなのですから。
  これら全部に共通している大問題があります。「慣性の法則」です。
  地球は、まずは自転しています。緯度によって、その回転による速度が違います。
  高さの違いによる速度差もあります。
  次に、公転速度があります。さらに、銀河系+太陽系移動による速度もあります。
  これまでの小説は、実行後の移動先の慣性を完全に自動で得るという良く言えば暗黙
  の了解・悪く言えば無知の上に書かれていました。
  慣性の法則に従えば、東西南北あるいは高低に移動すると、速度差のため、近距離なら
  足元が取られてふら付く程度で済むでしょうが、距離があるととんでもないことになり
  ます。例えば地球の同緯度の裏側に行けば、水平方向に吹っ飛ぶことになります。
  南北の移動でも、速度の違いで、転がるだけから水平方向に吹っ飛ぶまでになります。

  昔の映画ジャンパーでは、テレポートで失うのは落下速度だけになっていました。
  で、地球のどこにでも普通に行けると。
  つまり、すべての慣性を失って、行った先のすべての慣性を自動で得るという伝統的な
  解釈のお話になっていたわけです。

  ~押し入れにもぐりこんだ先に別の世界があった、みたいな話では、半身は元の世界の
   慣性に従い、あと半身は別世界の慣性に従うという、ご都合主義のお話になります。
   (この場合は、「どこでもドア」を容認する話にもなります)

  もう一つが、エネルギー保存則です。
  高低の移動では、高い位置への移動では、位置エネルギーを得ることになります、その
  分のエネルギーを追加するか=一瞬の移動なので、追加して実行するという解釈も可能
  です。追加しないなら、熱エネルギーで賄う=熱エネルギーを失う=温度を下げるです。
  一方で、低い位置への移動では、位置エネルギーを失うことになります。実行者が得る
  のは、実行でエネルギーをもらうみたいな話にもなりますから変かも。で、自然に失う
  には熱エネルギーへの自動転換つまり発熱です。
  ~ロケット打ち上げでは位置エネルギーの変化が自然に起こります。これが温度変化
   にわずかなりとでも結びついていると思われます。これに準じれば、高低の移動では
   体温が変化し、下手すれば死ぬよとなります。
   ~「どこでもドア」みたいな、場所をつなぎ切っちゃうのは不可能ってことで
    いいのかな。膜やゾーンみたいなので仕切るのは、可能性ありってことで。

  基本、物質転送とテレポートは、距離限定で、タイムトラベルは、残念ながら宇宙空間
  限定のほうが良いと思われます。
  これだとタイムトラベルは、面白い話になりにくいのですが・・・










マギクラフトマイスター2 秋ぎつね著 メディアファクトリー

2020-01-04 00:10:41 | 本と雑誌
2014年出版です。結構面白いシリーズです。

ほんわか系で生産系がテーマのファンタジーとでも言いますか。
2018年2月に14巻が出ていますが、完結したかも。

ファンタジー系で、飼育の話になると、少しおかしくなるのは、共通項かも
しれません。餌や、生成物、その存在意義に怪しいものがあるのです。

この本では、つぎの2つが目立ちます。

1:地底蜘蛛(グランドスパイダー)が出てきます。牛ほどの大きさです。
  (蜘蛛は、糸を知り近くから出すと思われます。)
  この島には、昆虫、小形の鳥、哺乳類はリスに似た齧歯類くらいがいるようです。
  飼い主のオートマタに慣れているとしています。何を餌にしているんでしょうか。
  蜘蛛の巣は獲物を捕らえる役目と思うんですけど。洞窟に住んでいたんでは、
  鳥やリスとは生存圏が違いすぎます。昆虫もエサとするには小さすぎるようです。
  芋虫と同じくエーテルを食べているとして逃げる道もありますが、そうすると、
  糸を作る理由が無くなります。それとエーテルだけで、すべての栄養素を
  まかなえるとするのは、生命体には無茶な設定でしょう。
  (無理に蜘蛛の巣を素材にすることは無かったのでは。現実にも商用化する程には
   作れていないし、必要なレベルの強度の化学製品は作れているのですから)

2:地底芋虫(グラウンドキャタピラー)が出てきます。地底に住む体長60cm
  程。絹に似た糸を吐く。羽化しない。自由魔力素(エーテル)を食べて生きて
  いる。とすると、糸を吐いている理由が無いのです。また、栄養素が全部まか
  なえていますとするのは、無茶です。エネルギーそのものから素材が作れます
  みたいな話になりますから。
  ところで、実際のカイコは、マユ(=隔離室)を糸を吐きながら作り、完成して
  からマユの中でサナギになります。孵化するとマユに穴を開けて出てきます。
  (普通にカイコにしておけば良かったのじゃないでしょうか。エサは野生の木の
   葉~現実には桑~で良いのだし、量も十分に作れます。羽化してガになれば、
   飛び回れるので普通の蜘蛛の餌にもなります。)

  地底に住む生物なので、多分、どちらも天敵がいません。蜘蛛は芋虫を食う
  としても蜘蛛だけは天敵無しとなってしまいます。はびこりすぎていない
  説明を作っておけば良かったです。
  (現実の蜘蛛の天敵は、あまりいないようですが、家の周囲の蜘蛛は、
   増えも減りもしていないようです。越冬失敗もあるんでしょうか。)

  。









戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊 川島博之著 講談社+α新書 続き

2020-01-03 10:32:55 | 本と雑誌
中国のデータとして、次のことが書かれています。

P28:2010年中国公式調査)
 農民戸籍:9.3億人
 都市戸籍:3.8億人

P29:農地:1億ヘクタールとありますが、平成 22 年度 農林水産省委託事業
自由貿易協定等情報調査分析検討事業 によると、次の通りです。

中国の農地面積は 5 億 2,254 万ヘクタールと日韓両国と比べると巨大だが、このうち多くは牧
草地が占め、耕地と樹園を合わせた面積は 1 億 2,254 万ヘクタールで、国土面積の 12%となる。
日本の耕地・樹園面積は 463 万ヘクタールで、やはり国土面積の 12%、韓国は 175 万ヘクター
ルで、国土面積の 18%である。
中国の農地面積は巨大だが、抱えている人口もまた多い。日中韓の総人口をこれら耕地・樹園
面積で割り、1 ヘクタールあたりの扶養人口を求めると、日本と韓国はほぼ同じで 1haあたり 28
人に対し、中国は 1haあたり 10 人と日韓の約三分の一である。しかし、それでも主要な農業国
と比べると(例えば、豪州 0.5 人、カナダ 0.6 人、米国 1.8 人、ブラジル 2.8 人、フランス
3.2 人、タイ 3.6 人。)、耕地面積は非常に限られている。
さらに、中国は零細な農家を日韓以上に多く抱えており、農家 1 戸あたりの耕地・樹園面積では
0.48haと、日韓と比べて三分の一以下である。

となっていますので、牧草地を除いた数字が近いようです。(中国の農地の定義に、牧草地は
入っていない?)

とにもかくにも、農民が多すぎるということがわかります。年寄り2人が健在なら、若夫婦が
働きに出てしまっても、労働力は大丈夫みたいな耕地面積です。子供が労働可能年齢に達したら
年寄り1人と子供だけでも、なんとかやれそうというのも、わかります。

海外の請負仕事で、たくさんの中国人を連れて行き、納入完了後も、そのまま置いていくみたいな
棄民みたいなことをやっても、中国としては何も問題が無いようなのは、数字が示しています。

満州が、あっさり、漢民族に入れ替えられたのも納得です。それだけ多くの漢民族農民がいるのです。

チベットが、民族絶滅政策になっているのは、漢民族の従来の農業では手に負えず、移住で入れ替
える方法はうまくいかないからでしょう。

また、ウィグルも漢民族方式の農業では太刀打ちできない地域であるし、チベットとは宗教が異なり
反乱を起こす可能性も高いために民族絶滅策が取れない、ウィグル人を移住させる先が無いという
理由により、洗脳教育を採っていると思われます。
(先に移住させた満州人は絶滅した?核兵器実験場だったのは、ウィグルあたりの砂漠だった
 はずなんだけど、シルクロードの撮影隊が撮影しているすぐ側が核爆発実験場だったのに、
 よくやるよという話があった。まさか居住区に落としていないよな・・・アメリカは核爆発後に
 兵士を行進させて影響を調べたって話もあったっけ。)

海外からの移民と、外国人の土地購入は、早急に制限しておかないと、まずいです。
特に中国人と中国が。












戸籍アパルトヘイト国家・中国の崩壊 川島博之著 講談社+α新書

2020-01-01 18:41:51 | 本と雑誌
2017年10月出版です。
古書店で見つけて買いました。

結構面白いです。

シナの農民が貧困生活なのは知っていましたが、データで示されると、
よくわかります。
立派な近代的建物を遠景にして、手前に貧相な衣装とかぶり物に、
クワなどを持った農民という写真が、いっぱいですから。


著者の、日本の歴史観は、戦後の教科書通りの反日教育がしみついて
いるようです。
民主主義がなかったとまで言っています。独裁政権だったとも言って
います。
アメリカに仕掛けられた戦争という考え方はチリも無いようです。

シナの民族については、勉強不足に思います。日本へ来た留学生が
対象だったようですから、留学生には漢民族しかいなかったということ
なんでしょう。留学生の伝で中国の農民訪問もできたようですから、
漢民族しか見なかったというのも、しかたのないところでしょう。

満州族が、中華民族に同化して消えたかの記述になっていて、漢民族の
言いそうな歴史になっています。留学生が、そう教えられているという
ことなんでしょう。
満州族は、漢族の性癖などを嫌い、奴隷と同様に扱ったはずです。
衣装や、髪なども満州風を強制していました。
倣ったのは、歴代のシナの統治方法など政治的なものでしょう。
軽蔑していた・いる民族に、自分から混ざるはずはないのです。
高山政之氏によれば、ウィグルに移住させられ満州語も文字も禁じられた
そうです。天安門の額の満州文字が読めるのは10人といないそうな。

オビと中身が、これほど乖離している本はめずらしいかも。
「~農民奴隷は2020年に蜂起する!」
農民は、絶対蜂起しないとそこら中で書いているし、「2049年まで
現在と同じ権力構造は維持されていない」と断言しているだけです。

本には奴隷の一言も出てきませんが、ずばり農奴でしょう。
(移住の自由が無い、農業以外の労働は不許可、学校選択の自由はない、
 病院選択の自由がない、保険制度が都市住民とは別)
で、農奴が、中国に9億人いると。内6億人が農地にいて農業し、
3億人が農民工と呼ばれ、無許可で町や都市で働いている、給料は
安く、居住も不自由と。
都市住民は4億人で、4億人だけが中国繁栄を謳歌できていると。

農民の生活改善の見通しは全く無いというのが結論の一つのようです。
軍人は、全員が農民の出であるというのですが、天下りシステムが
軍人が反乱を望まないようにできているそうです。
国営企業破綻近しみたいなのがあって、天下り先が乏しくなってきた
という問題は出てきたそうです。

ところで、
AIによる監視システムの話は、一言もでてきません。
香港や、台湾の話も出てきません。
内モンゴル、チベット、新疆ウィグルは、ちらっと言及するだけです。
興味外なんですね。