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ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

福寿草 ミチノクフクジュソウ

2021-12-23 15:36:55 | 園芸・家庭菜園
以前、白宝と一緒に白寿を買いました。
残念ながら、白寿は、二年間、花が咲く前に枯れるのでした。
諦めて、白宝と並べて庭に植え込みました。

数年以上経って気付いたときには、白寿の場所には黄花の
ミチノクフクジュソウ(園芸花ならマルチフローラといい、
山野草ではムレチフローラと言うようです)が咲いていました。
~白寿はマルチ種ですから、タネができますが、そもそも花が咲かない
 ままなので、芽変わりした可能性が高いです。他に、キタミとマルチ
 のハイブリッドもありますが、タネで育ったような株はありません。

 花の直径は25~64mm、花弁数13-18の黄花です。大輪花になると
 一重です。



 今年の花は、巨大花の76mmになりました。



 小知識:昔、福寿草の英語名は、一つだけでした。つまり、福寿草に
    区別は無かったのです。その後、遺伝子の知識が入り1978年
    福寿草は染色体数2倍体のキタミフクジュソウ(日本語でこう呼んだ
    かは不明)と4倍体のフクジュソウ(エダウチフクジュソウとも言う
    らしいが、多分、誰も使わない)に分けられ、他に交配種の3倍体=
    ハイブリッドに分けられました。
    ~3倍体に対する日本語名も英語名も無いままです。当時園芸種には
    あっても、野生種では見つかっていなかったためと思われます。
    ~無くてもいいのです。福寿草・フクジュソウでまとめられるのです。
    この際、海外に習い、従来の英語名はキタミに、4倍体には、ラモサが
    付けられました。旧い論文の直訳版では、フクジュソウの品種は全て
    キタミになっていますので注意。
    1989年、キタミとミチノクは遺伝子が大分違うことが認識され、日本
    近在にしか無いミチノクに多花の意味のマルチフローラが新規に与え
    られました。キタミだけが、一茎に一花で、他は全部多花なので、
    その名前どうよなのですが。
    ミチノクフクジュソウの呼称は、当時以前から、北海道産の野生の
    ラモサ種が、その名で売られ続けているため、今も混乱を招いています。
    種別にムレチと表示する店があるのは、このためのようです。
    2001年、シコクフクジュソウが、新規の種類として発見されましたが、
    これによる混乱は、ありません。


福寿草 白宝

2021-12-23 13:29:36 | 園芸・家庭菜園
10年以上庭植えしていたもので移植はしても株分けしないでいたので大株になりました。
ず~っと白花になることなく毎年咲いていました。
数年前に、夜間だけ寒冷紗で覆うことをしてから、白花に変化するようになりました。
白花といっても、黄色が退色して白花に近い色になるというものです。
照り返しで、白花とはわかりにくいようです。



暖かくなってくると、写真の様に、黄花のママで終わるようになります。
(白宝の染色体数は3倍体で、タネで増やすことはできません。)



今年の花は、やはり早く、12/3 には咲き出しました。
ただし、花の大きさは変わらず、白花への変化も乏しいようです。
夜間の温度が零度前後では、高温ということかもです。
~下がりすぎでは白花にならないし、当地では、面倒な品種かも。




福寿草 黄孔雀

2021-12-23 12:29:30 | 園芸・家庭菜園
黄花多弁のナデシコ咲きと紹介される花です。
直径45mmほどの11弁程で咲いています。これでは多弁とは言えません。
株分けしたばかりのせいでしょうか。
(本種は、染色体は3倍体ですのでタネで増やすことはできません。)



今年の花は、直径57mmと大輪化していますが、やはり一重花です。
比べると、まったく違う花に見えます。
(札が変わっていますが、付け間違えてはいませんから。)
株が充実するまで待たないといけないようです。


加温無しのビニールハウスその後

2021-12-19 14:26:42 | 園芸・家庭菜園
朝9時、雲が多くなければ扉を開け、さらに通気のために2カ所の
ビニールを避けて空気が出入りするようにしています。
曇りなら夕方2時、晴れていれば3時には扉を閉める。
雨なら開けないまま。
ということをやっていましたが、今朝、霜柱が床全体と鉢中に立ちました。

寒冷紗で覆わないとダメなようです。
今日から夕方~朝まで覆うことにします。

来年度は、元の計画通りの天井開放型で寒冷紗で対応することも再考します。
~今は日中の温度が上がりすぎて、12月初旬には咲き始めてしまいましたが
 これも無くなるでしょう。

これはこれで、どこよりも早く咲くから続けるのがいいかも。
芸のある品種がちゃんと芸をするか確認するのも楽しいし。
~今は、撫子、紅撫子、金鵄、白宝、今秋購入のラモサ種の福寿草の
 いくつかと自然発生のミチノクフクジュソウが開花中です。
 これらは全部、本来の芸をしています。
 庭植えだと白宝の1月3日が最初の開花ですから、一月早まっています。

染色体数が3倍体の植物のタネ

2021-12-15 09:37:11 | 園芸・家庭菜園
日本には染色体数が、3倍体しか存在しない植物が、
いくつも繁殖しています。

また、すくなからずの研究者がいて、論文を書いています。

旧い説では、3倍体の花粉は発芽しないとされていましたが、
発芽する花粉もあるようです。
例えば福寿草の場合、3倍体はn=24ですが、花粉の染色体数は
n=8からn=16まで色々なのがバラついてできるようです。
その内、発芽できるのは、染色体数がn=8とn=16の2種類です。

一方、メシベの方もn=8からn=16まで混在し、結実可能なのは
n=8とn=16の2種類だけとなります。

放置した場合、n=8かn=16のメシベにn=8かn=16の花粉が出会った
場合のみ、結実することになりますから、極めて希となります。
 ~近くに2倍体や4倍体の花があり、百匹以上のハチが飛んでいても、
  3倍体の花の結実は、数百の花で、数粒という現状があります。

一応、この理論で行くと、3倍体の花の近くに2倍体や4倍体のものが
生えていても良いのですが、3倍体しか存在しないようです。
~福寿草以外での観察結果です。
そういう植物では、2倍体や4倍体には、生存し続けられない欠陥が
ありそうです。
福寿草には2倍体も、4倍体も、3倍体もありますから、生き残れそうです
が、50年以上放置の福寿海に違うように見える株が混じっていないから、
すごく希なのでしょう。

さて、福寿草の3倍体への授粉には2倍体を使うのが当然みたいになって
いますが、4倍体も使える可能性があります。
~n=8とn=16のメシベは必ず結実するはずですから。
授粉して、その結果の花が確認できるのが5~6年後で、増殖・販売は、
さらに数年と、気が長くないと続かない花です。
 ~夏頃にタネが収穫できますが、植えておいて発芽するのは翌年春です。
 ~早いものは3年で花は咲きますが、直径1cm未満の一重の黄花です。
  翌年は1.5cm程にはなりますが、やはり一重の黄花。
  不注意で枯らしてしまいましたので、タネはゼロからのやり直しです。