風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

カモ

2010年03月14日 | 雑感
最近は焼酎の炭酸割りにはまっています。
何杯でも飲めてしまうのが難点です。

ヨーロッパなどでは天然の炭酸水がどこのスーパーでも水くらいの価格で売っています。
最初飲んだときはなじめませんでしたが、そのうちにクセになります。
暑いときなどは、キンキンに冷やした炭酸水が飲みたくなります。

そこで、焼酎と炭酸水のコラボレーションです。
オシャレです(笑)。

今日、店にあった江戸時代の不動明王が貰われていってしまいました。
執着はないつもりでしたが、やたらと寂しいです。
確固としてその位置を占めていた存在がいなくなってしまいました。
最近店に来た千手観音様をお守りする気で満々でしたが、貰われていってしまいました。
千手観音様も寂しげです。

滝場に限らず、修業の場にはたいていお不動様が守護しています。
どこまでも頼りがいのある慈悲深い仏様です。
ぼくはお不動様にはなれません。
無理なのが自分で分かります。
無限の忍耐力と、無限の慈悲心とを兼ね備えていなければいけません。
お不動様の厳しさは、慈悲心ゆえの厳しさです。
プンスカ腹が立つゆえの凡夫の逆上した苛烈さとはわけが違います。

そのお不動様をさらっていったのは80を超えるお茶の偉い先生です。
一目ぼれしたのだそうです。
そりゃぁ、その方面に目が利く人なら誰だって一目ぼれするでしょう。
これは売り物ではありませんとキッパリスッパリ断れなかった自分が情けないとです。

あ、ぼくの店はあくまでも西洋アンティークの店です。
ほんの一角をぼくの趣味で和ものを扱っているだけです。
でも、このところ和ものに食指が動きつつあります。
ものすごくいい加減で、不親切で、秘密主義で、奥の深い世界なんです、これが。

和ものの骨董は人を平気で試します。
騙されるのは、己の阿呆さ加減を知ればよい、といった世界です。
だからこそ、本物は毛筋一筋ほどしかない世界でもあります。
その世界では、騙されるほうが悪いのです。
なまじ知りもしないくせに、生半可な知識で、欲の皮をつっぱらかして、買うほうが馬鹿なのです。

この世界で何とか生き抜いていくには、阿呆になりきることが肝要です。
知ったかぶりはおそらく最も嫌われ、カモにされます。

深いです。
禅の世界です(笑)。