風に吹かれすぎて

今日はどんな風が吹いているのでしょうか

思い出の夏

2012年07月29日 | 雑感

夏真っ盛りです。
ロンドン五輪も始まったようで、どこもかしこもアツイです。
月並みな言い方、ゴメンなさい。

先週の店休日、一年ぶりに娘と海に行きました。
去年は海を全く恐れませんでしたが、今年は最初のうちは怖がりました。
そのうち慣れてバシャバシャはしゃぎまくりましたが、年毎に智恵やら用心やらが付いて行くものですね。

海に大の字になってプカプカ浮かんでいますと、視界には真っ青な空だけが広がります。
耳まで海水に浸かりますと、外界の音も消えます。
なんというか、別世界に入り込んだような感覚です。
そんな感覚もすぐさま娘の呼び叫ぶ声にかき消されるわけですが。

明日も店休日です。
また海に行こうかと思っています。
お盆を過ぎればクラゲが出ますから、海に行けるのもあと数回でしょう。
来年になれば娘も小学校の夏休みを迎えています。
いつまで一緒に海に行けるのか分かりませんが、行けるときは行っておきたいです。

お盆休みも取るかどうかまだ決めていませんが、なんにせよ、
しばらくはバカンスなどという言葉とは無縁でしょう。
入道雲を見ますと、子供の頃夏休みに感じていたワクワク感を思い出します。
次から次へと遊ぶことがありました。
川で泳ぎ、畑でトマトを取って食べ、セミを取り、寺の境内でメンコをし、夜は花火をして、
スイカを食べて、疲れ果てて寝ていました。

色気づきますと、友達の車に便乗して海に行ってはビールをしこたま飲んで、
女性の水着姿を横目で追っていました。
映画のワンシーンに自分の姿を重ね合わせて夕日を眺めたりもしました。
この辺りの思い出というのはどれもこれも恥ずかしいものばかりです(笑)。

時間だけはたっぷりありましたので、テントを持って伊豆諸島に行って野宿したり、
船中六泊民宿1泊の与論島の旅などというのにも行きました(笑)。
帰りの船中であまりにもヒマなので、お土産で買ったハブ酒を二本一日で呑んでしまいました。
楽しかったのか、ひたすらバカだったのか、よく分かりません。

なんにせよ、今年の夏も入道雲が勢い良く湧いてます。
それぞれの人が、それぞれの思いを抱いて、蝉時雨の夏を迎えます。

 

 

 


自覚

2012年07月09日 | 

何かを遠くに求めていた。
手の届かないところに求めていた。
遠くに求めろと誰かに言われた気がして求めていた。
その誰かとは誰なのかと見渡してみれば、誰もいなかった。

いま、思う。
陽の光の下で両手を伸ばし空を見上げる。
この手が触れるものを大事にしようと。
誰かの囁きに耳を傾けず、森を抜けてくる風の音に耳を澄まそうと。

折しも月は中天にラグビーボールの形で浮かんでいる。
いつもながらそのメッセージはぼくには伝わらない。
伝わらないメッセージだらけのこの世界。
自分の発するメッセージくらいは明確にしていこう。

上昇する快楽もあれば、堕落する快楽もある。
快楽は神々の支配下にはなく、邪神のコントロール下にある。
神々のいる場所は「至福」だ。
あれやこれやで七転八倒する快楽の出番はない。

快楽。
人はこのくびきからは離脱できない。
ならばそれを嫌悪することなく大急ぎで渡ってしまえ。
そしてヒヤリとした月の光の下に自分の裸身を晒すのだ。

人々のうるさい思い煩いが消えたとき、万物は鳴り止む。
万物が鳴り止むとき、天空の星々が控えめに自分のパートの楽曲を奏で始める。
そして天空に一筋の閃光が走る。
「人に語らせよ」と。

そして、人々はめいめいの快楽を追い始める。
お金、名声、女と男。
神々は求める。
自覚せよと。

 

 


 


取材

2012年07月07日 | 雑感

毎日雨が降っています。
畑に行っても土もドロドロで何もできません。
梅雨らしい梅雨なんでしょうが。

さて、昨日牛タン屋の店にテレビの取材が入りました。
3月11日にオープンしたので、4ヶ月目にしてのテレビ取材です。
デパート催事後のペースダウンが気がかりでしたが、これをきっかけにもう一段上昇できれば嬉しいです。
取材の模様はこちらで↓

http://ameblo.jp/sendaiyat/entry-11295884342.html

その他にも医師会から弁当の注文があったり、製薬会社のプレゼン用に弁当を使ってくれるという話があったり、
とても有り難い話が舞い込んできてます。
あとは、頂いたご注文に誠心誠意お応えしていくだけです。

アンティークの店も模様替えやらなんやら、次のステップに向けて徐々に動き出しています。
あいかわらず資金がない中、応援してくれるお客様や頼りないぼくを支えてくれるスタッフには心から感謝です。
なんというか、感謝という言葉では言い尽くせません。
周りの温かい思いをしっかりと背負って、山登りを続けたいと思っています。

特に水商売は手を抜いたり、気を抜いたりしたら、即座にお客さんの不満や怒りに反映されます。
意図的ではないミスに対してでも、お金を払って食べに来るお客さんは寛容ではありません。
当たり前の話しですが。
先日も珍しく一時に店内が混み合って、二階の和室に通したお客さんの注文品を出すのが遅くなりました。
あらかじめ時間がかかる由をお伝えしたのですが、そのお客さんは不機嫌に帰られました。
そういうものです。
ですから、テレビに出ることで一時的に混み合うことがあるかもしれませんが、
かえって気を引き締めて丁寧迅速に接客する必要があります。

いろいろな難しい状況をひたすら乗り越えて、いつしか逞しい店になっていくのでしょう。
さらに精進を重ねていけば、暖簾を掲げるにふさわしいひとかどの店となるのでしょう。
わずか数ヶ月の経験でこういうことをしたり顔で言うのさえ本来ならはばかられます。
度の過ぎた謙虚さはいらないでしょうが、いい気になったら命取りなのは肝に銘じておかなければなりません。

なんにせよ、うちに大いなる熱気を秘めて、淡々と丁寧に仕事を積み重ねて行くことです。
出会うお客さんの笑顔を励みに、少しだけ誇りを持った商品や食事を提供していくことです。

商品選びから売り方まで博打のようなアンティークの店と、ひたすら丁寧な仕事を積み重ねて行く飲食業の店。
そんな両極端の業種ですが、共通するのは嘘をつかないこと、喜びを提供すること、その二つです。
どんな業種にかかわらず、嘘が長きにわたって通用した試しを見たことがありません。
アンティークの商品にせよ、牛タン屋の料理にせよ、それを購入し、食べた人の喜びまで昇華しませんと、
リピーターにはなってくれません。

人に喜んで貰う。
どんな生き方でも、業種でも、最後に辿り着くテーマはそれですね。
力不足だときれい事にしかなりませんから、喜んで貰うには喜ばせる力が必要です。
それが商品なのか、料理の内容なのか、人柄なのか、おそらくはそのすべての総合力です。
人に喜んで貰うというのは、独りよがりではいけません。
相手が望むサービスを、相手の望むタイミングで、相手の望む予算で提供することです。
真剣に相手に向き合っていなければ、喜びというのはなかなか生まれないものなのでしょう。
大変と言えば大変ですが、カルチャーセンターに通うよりは遙かに大きな成長のチャンスを頂いている、
とも言えましょう。
ちょっと例えが変ですが。

それにしても、牛タン屋オープンからの数ヶ月の時間はホント長かったです。
なんか数年経ったような気さえします。
色々な自分の思考癖を次々と塗り替える必要があったからだろうと思います。
さらに塗り替えは続きます(笑)。