tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

人の心を和らげる『みどり』の日

2022年05月04日 16時25分22秒 | 環境
今年もまた「みどりの日」が来ました。我家の狭い庭も新緑でいっぱいです。

ゴールデンウィークの特定の休日に挟まって「みどりの日」があることは大変良い事だと思っています。

もともとは昭和天皇の誕生日が「みどりの日」でしたが、これが「昭和の日」になったのも大変良かったと思っていますし、「みどりの日」が祝日として5月4日に残されたことも、この祝日をここに残した人の知恵に敬意を表するところです。

「グリーン」という言葉は、公害などがない綺麗な空気(環境)を表す言葉として使われてきていますが、これは葉緑素の生み出す緑色が、人間だけで得なく、あらゆる動物にとって、最も大切なものだからでしょう..。
       実生のけやき


以前もこんなことを書いた記憶がありますが、炭酸ガスが充満していた地球大気の下で、植物が発生し、植物の持つ葉緑素が、光合成によって、酸素を作り出し、その酸素を吸って生きる動物が発生・進化したのです。

多分我々の海馬の奥には、原生動物の時代からの酸素を求める本能、そして緑色を見るとこれが酸素の素だと思って安心する要素が残っているのではないでしょうか。

そして日本人はその太古からの記憶を尊重し、世界でも有数な国土の7割が山林であるという日本列島の状態を守って来たのでしょう。

上の写真は、国分寺の我が家に住み始めて間もなく、庭に生えてきた小さなけやきを国分寺市の木だという事もあって鉢に植えたもので、何の変哲もないのですが、何十年もゴールデンウィークには出揃ってくれる若葉の新緑を楽しんできているものです。

この時期、この欅の緑、柘植の新芽の浅緑、百日紅の赤みを帯びた新芽の緑、地球柑(しまだいだい)や山茶花の光る緑などなど、いろいろな緑のシンフォニーが、人の心を和らげ、いっときマスコミの報ずる世界の混乱を忘れさせてくれるような、安心感と平穏をもたらしてくれるようです。

少なくとも年に一度、「みどりの日」には、美しい新緑とその中で働いている葉緑素に感謝する気持を新たにするのも、いいのではないでしょうか。