ロシア国内で、プーチンのウクライナ侵攻に反対の声が上がったことがまた報道されています。
今回の発言の主は、レオニード・イワショフさんという、かつてはロシア国防省で国際局長を務めた軍の重鎮で、現在は全ロシア将校の会の会長だそうです。
そのイワショフさんが、国内のマスコミのインタビューに応じ、プーチンのウクライナ侵攻政策の誤りを指摘し、プーチンは知恵と経験のある人の意見を聞くべきだと語り、国民に謝罪し、政府の要職には軍事作戦に反対の人を据えるべきだと言っているとのことです。
インタビューでのイワショフさんの発言は、随分いろいろなことに触れているようですが、やはりプロの軍人だったことから、戦略の失敗について鋭く追及し、もともとNATOがロシアに直接的に危害を与えるような状態ではないに関わらず事を起こし、世界の中で孤立し、未だかつて経験したことのない危機的状態にロシアは立っていると指摘しています。
この状況のなかで大統領のなすべきことは、知恵と経験のる人の意見を聞くことではないか、ジョイグ国防相は軍事の素人だ、戦争について一番慎重なのは軍人だ、なぜなら戦争では部下が死ぬからだと言っています。
大統領は、虚心にこうした人たちの話を聞き、国民に謝罪し、責任者を罷免に政権中枢にはこの特別軍事作戦に反対のものを据えなければならないとの率直な指摘です。
軍人として、ロシアの代表としてかつて世界の各国の軍人のリーダーとの交流の経験を持つ人のようですから、ロシアにとってマイナスはあってもプラスのない軍事作戦に突っ込むことに本来批判的で、今年1月にも、戦争はすべきでないという提言を全ロシア将校の会として出しています。
そして繰り返し大統領は国民に謝罪すべきだといています。直接退陣を要求しているかどうかは、私の見た範囲では見つかりませんでしたが、当然そう読み取れる所ということにもなるでしょう。
今回のインタビュー以外でも、色々な発言があるようですが、それらの中で注目したのは、「大事なのはロシアの世論だ」と言っている点でした。
「戦争は10日で終わる、などというワイドショーに踊らされてはいけない」といった発言もありましたが、これは元軍部の重鎮だった人の言葉としては、やはり重要なものでしょう。
ロシアの国民がこういう言葉に踊らされただけでなく、大統領プーチン自身が、そして知恵や経験の乏しい取り巻きの人達も、こうした手軽、気軽なマスコミの流れに知らず知らずに飲み込まれていたのかもしれません。
民主主義が独裁性に変質するのと同時に、こうした民主主義のポピュリズム化が、軍人によって指摘されるというのも、何と無く奇妙な感じですが、民主主義をいかに誤りなく活用するかというテーマの中で、これも注目すべき現象なのかも知れません。(知恵と経験の深い人だけが真実を知る?)
今回の発言の主は、レオニード・イワショフさんという、かつてはロシア国防省で国際局長を務めた軍の重鎮で、現在は全ロシア将校の会の会長だそうです。
そのイワショフさんが、国内のマスコミのインタビューに応じ、プーチンのウクライナ侵攻政策の誤りを指摘し、プーチンは知恵と経験のある人の意見を聞くべきだと語り、国民に謝罪し、政府の要職には軍事作戦に反対の人を据えるべきだと言っているとのことです。
インタビューでのイワショフさんの発言は、随分いろいろなことに触れているようですが、やはりプロの軍人だったことから、戦略の失敗について鋭く追及し、もともとNATOがロシアに直接的に危害を与えるような状態ではないに関わらず事を起こし、世界の中で孤立し、未だかつて経験したことのない危機的状態にロシアは立っていると指摘しています。
この状況のなかで大統領のなすべきことは、知恵と経験のる人の意見を聞くことではないか、ジョイグ国防相は軍事の素人だ、戦争について一番慎重なのは軍人だ、なぜなら戦争では部下が死ぬからだと言っています。
大統領は、虚心にこうした人たちの話を聞き、国民に謝罪し、責任者を罷免に政権中枢にはこの特別軍事作戦に反対のものを据えなければならないとの率直な指摘です。
軍人として、ロシアの代表としてかつて世界の各国の軍人のリーダーとの交流の経験を持つ人のようですから、ロシアにとってマイナスはあってもプラスのない軍事作戦に突っ込むことに本来批判的で、今年1月にも、戦争はすべきでないという提言を全ロシア将校の会として出しています。
そして繰り返し大統領は国民に謝罪すべきだといています。直接退陣を要求しているかどうかは、私の見た範囲では見つかりませんでしたが、当然そう読み取れる所ということにもなるでしょう。
今回のインタビュー以外でも、色々な発言があるようですが、それらの中で注目したのは、「大事なのはロシアの世論だ」と言っている点でした。
「戦争は10日で終わる、などというワイドショーに踊らされてはいけない」といった発言もありましたが、これは元軍部の重鎮だった人の言葉としては、やはり重要なものでしょう。
ロシアの国民がこういう言葉に踊らされただけでなく、大統領プーチン自身が、そして知恵や経験の乏しい取り巻きの人達も、こうした手軽、気軽なマスコミの流れに知らず知らずに飲み込まれていたのかもしれません。
民主主義が独裁性に変質するのと同時に、こうした民主主義のポピュリズム化が、軍人によって指摘されるというのも、何と無く奇妙な感じですが、民主主義をいかに誤りなく活用するかというテーマの中で、これも注目すべき現象なのかも知れません。(知恵と経験の深い人だけが真実を知る?)